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2011/05/07

ビジネス特化SNS「Linkedin」から見えるもの~人脈はデータマイニングで作られる

2009年はTwitter、2010年はFacebookが流行して、ビジネスだけでなく政治まで大きな影響を与えている。
ビジネス特化SNS「Linkedin」がこれから流行するかもという記事を見つけたのでメモ。
Linkedinは使ったことが無いので、ラフなメモ書き。

【元ネタ】
[jp]ビジネスSNSのLinkedInが6月ごろに日本語化か――現在日本語の翻訳者を採用中

シリコンバレーでは常識,850万人が使うビジネス特化SNS「Linkedin」 - ニュース:ITpro

Linkedinの魅力 | Linkedinの使い方を日本語でわかりやすく解説!

「LinkedIn」は、次のFacebookになり得るか? | その他(IT) | 毎日がアップデート | あすなろBLOG

Facebookやツイッターなどのソーシャルメディアが通販サイトにお客をどれだけ流しているかを調べてみる(2010年5月版):Garbagenews.com

Web2.0の本質はデータマイニングにあり: プログラマの思索

Twitterは最速のメディア: プログラマの思索

BTSをBusiness Intelligenceとして使う: プログラマの思索

【1】理論的には、世界中のあらゆる人には、6人の人間関係を通せば必ず達すると言う理論「スモールワールド」がある。

スモール・ワールド現象 - Wikipedia

スモールワールド以外にも「弱い紐帯」という概念もある。
これは、就職する時に親密な人よりもつながりの薄い人達の情報を元に現在の職を得たという実地調査から得られた説。
これによれば、就職や転職では、薄いつながりの人達の人間関係をたくさん持っている方が有利と言うことになる。

今までは緊密な人間関係を作る方が幸せという先入観があったが、むしろ緩い人間関係をたくさん持つ方が現代社会で幸せに生きるために必要という事を示唆している。

【2】ビジネス的には、Twitter、Facebookの流れに、Linkedinもある。
Twitterの特徴は速報性の高いメディア。
フォロワーが多ければ、その人の発言が一気に広範囲に伝わる。

Facebookの特徴は実名主義による信頼関係の質が高いメディア。
Mixiよりも匿名性がないので、日本では流行しづらいと言われていたが、2011年になって一気に普及したように思える。
Facebookのおかげでネット上で本人証明がやりやすくなったのではないか?

東日本大震災で、TwitterもFacebookも安否確認にとても役立つと言う事実が公開されて、一気に広まった感がある。

SNSの強みは、友達が良いと認識した事象は確からしいという個人の人間関係から生じる信頼関係の強さ。
だから、製品マーケティングや小売マーケティングをTwitterで流す企業も多いし、Facebookに会社のファンサイトページを増やす所も多くなった。

僕のイメージでは、Linkedinは転職用SNS。
履歴書をプロフィールに書いておけば、緩い人間関係をつたって転職のお誘いが来る仕掛けなのだろうと思う。

SNSというインフラは最終的には、仕事の融通をきかせるものになっていくように思える。
緩い人脈が単なる趣味の関係だけでなく、仕事やお金にも役立つようになる。
昔から営業マンは人脈を大切にして成功していくが、今の時代は、人脈をSNSのようなWeb2.0のインフラで作っていくものなのだろう。

既存マスメディア、雑誌など出版業界、広告代理店などの業界は、Web2.0の流れに乗り遅れているように思える。

個人的には、IT技術者は他の業界にはないアドバンテージがあると思う。
IT業界ほど、無数のIT勉強会が日本中で開かれて、どんな人でも参加できるようなコミュニティを提供している業界はないみたい。
そして、IT技術者は基本はプロ野球選手と同じく、自分の技術の腕で生きているものだから、自分の技術をアピールできれば仕事しやすい。
特にオープンソースやSNSをうまく利用すれば、自分の技術力をアピールできるだろうと推測する。

【3】技術的には、SNSの背後にはデータマイニングの発展があると思っている。
GoogleのPageRank、Amazonのレコメンドエンジン、Mixiの足跡機能のように、個人の操作ログを緩やかに収集して、役立つ情報を吸い取る仕掛けが簡単に実装できるようになった。
Amazonのオススメ商品機能は、Facebookの「この人も知り合いでは?」の機能と本質的に同じ。
Linkedinの転職支援サービスも同等だろうと思う。

データマイニングの機能はBI(Buisiness Inteligence)として呼ばれていて、以前からDWH(データウェアハウス)として実装されてきた。
でも、今はおそらくHadoopなどMapReduceアルゴリズムを使って、膨大なトランザクションを集計して抽出する方向へ進化しているように思える。

データマイニングを単なるデータ集計だけでなく、マーケティングや経営上の意思決定、更には転職支援にも使うように発展している。
多分他の使い道もあるし、他のビジネスのやり方もあるだろうと思う。

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