Velocity駆動のイテレーション計画の作り方とは
RedmineやTracから工数集計に関するメトリクスを採取していて、色々気付いたことがあった。
「アジャイルサムライ」「アジャイルな見積りと計画づくり
」「アート・オブ・プロジェクトマネジメント
」も読んでみて考えたことをメモ。
ラフなメモ書き。
RedmineやTracから工数集計に関するメトリクスから僕が一番抽出したいのは、Velocityだ。
Velocityは開発チームの生産能力を意味する。
Velocityが分かれば、顧客から突然降ってきた要求に対して、開発チームが受け入れる能力があるかどうか、プロジェクトリーダーが判定できるし、顧客へ対応を延期するよう説明することもやりやすくなる。
Agile開発では、複数回のイテレーションを繰り返して最終リリースするから、イテレーション単位の生産能力(Velocity)を計測しやすい。
複数回イテレーションをこなせば、理論的にはVelocityのばらつきもなくなり、安定してくるはず。
「アジャイルな見積りと計画づくり」では、イテレーション計画の作り方として、Velocity駆動とコミットメント駆動をあげていて、コミットメント駆動を推奨している。
「アジャイルサムライ」では、Velocityをチームが分かっているという前提で、Velocity駆動による計画づくりを具体的に説明してくれている。
Velocity駆動でイテレーションを計画すると、バーンダウンチャートで右肩下がりにいつ頃リリース出来るのか、を予測しやすくなる。
「アート・オブ・プロジェクトマネジメント」では、プロジェクト後半の戦略として、残作業の降下速度の調整が重要と書いているが、残作業の降下速度はまさにVelocityを意味していると思う。
XPやScrumが教える所では、Velocityは安定しているものだから、期日までにリリースするには、残作業の量を減らすしか選択肢がない。
つまり、リリース順位の高い作業を優先することで、残作業の量を絞り、残作業の降下速度(Velocity)の先を期日に合わせるように調整するのがAgile開発の本来のマネジメントになる。
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