クラウドの本質はインフラ管理のIT化
デブサミ関西2011の資料を読んで考えたことをメモ。
【元ネタ】
「デブサミ2011関西」でDozensの紹介をいたしました
クラウドと呼ぶにふさわしいサービスは事実上、AmazonEC2とGoogleAppsぐらいではないか?
クラウドの本質はインフラ管理のIT化による自動化だ。
単なるASPやプライベートクラウドではない。
Webサーバーがクラウド化されることによって、スモールスタートで始めて、アクセスが一時的に集中するなら自動的にスケールアウトしてくれる。
しかも、機器の老朽化もないから、頻繁に壊れるHDDの交換もいらない。
また、従量制だから、使った分だけ支払えばいい。
分割払いできるのも魅力。
日本でクラウドと呼ばれているサービスは、どれもクラウドと呼ぶに相応しくない。
AmazonEC2と比較すれば、どのサービスも幼稚すぎるし、逆に言えばAmazonEC2が数年先の技術を見越して作られている。
但し、上記資料のニフティクラウドは日本勢で唯一頑張っていると言えるのではないか?
継続的インテグレーションの進化形であるContinuous Deliveryの概念にも、クラウドは含まれてくると思う。
インフラ管理そのものもソフトウェアで自動化してしまい、本番環境の構築やサーバー保守の作業そのものをなくしてしまえばいい。
XPが提唱したTDDやCIという概念には、今後のソフトウェア開発に関する本質が含まれているように思う。
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