ITガバメントとは何か?
特許庁のシステム中止の記事を読んで思ったことをメモ。
【元ネタ】
[スクープ]特許庁、難航していた基幹系刷新を中止へ - ニュース:ITpro
特許庁次期基幹システム開発中断~真の問題は役所にITエンジニアが不足していること - 木走日記
特許庁の基幹システムはなぜ失敗したのか。元内閣官房GPMO補佐官、萩本順三氏の述懐 (Publickey) - BLOGOS(ブロゴス)
問題は、アジャイル開発を適用すれば解決するとか、スコープを制御するとか、そういうレベルではない。
本来のあるべきシステムとは何か、という問題のレベルだと思う。
戦略としてどれが必要なのか。それを実現するには何が必要なのか。
グランドデザインを描く能力。フィージビリティスタディを深く問い詰める能力。
こういう話を読むと、ERP導入の失敗事例を連想させる。
あるべき姿はあっても、自分たちの身の丈に合う機能やシステムまで分析できていない。
実際にシステムを稼働した後、本当に価値を生み出しているのか、測定して改善するサイクルが無い。
CIOという役職の人は、そういうことを考えるためにいるのかもしれない。
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