パターン言語を学習パターンに応用した事例
「XPやScrumはパターン言語である」という意見を聞いて、パターン言語について色々調べてみた。
その際に、パターン言語を学習パターンに応用した事例があったのでリンクしておく。
以下、ラフなメモ書き。
【参考】
暗黙知の共有に効く?パターンランゲージの可能性 | It's Real Intelligence! 7
Twipata ツイッターパターンズ - パターンランゲージとは
ソフトウェアに必要なパターン・ランゲージとは (arclamp.jp アークランプ)
SCRUM: 超生産的ソフトウェア開発のための拡張パターン言語
重要なテクノロジーは10名以下のチームで作られた ~ Innovation Sprint 2011(後編) - Publickey
パターン言語の特徴としては、「漸進的な設計」「マスタープランの不要」「ユーザの積極的関与」があると思う。
事前に立てた計画があったとしても、現状に合わせて少しずつ改変しながら、少しずつ作っていく。
その時に、設計者だけでなくユーザも巻き込んで、本来のあるべき姿(モデル)を共同で作業しながら作りこんでいく。
その発想をソフトウェアだけでなく、学習やプレゼンテーションにも応用した事例がある。
可愛らしい絵が、パターンに込められた難しい概念を理解できそうなイメージにしてくれている。
プレゼンテーション・パターン (Presentation Patterns)
パターン、Wiki、XPは良書: プログラマの思索にも書いたけれど、僕はパターンという考え方が好き。
パターンは、たくさんの現場で編み出された経験知が、どんな状況(コンテキスト)でどんな解決方法(ソリューション)で解決できたのか、を明確にしてくれるからだ。
他にパターンの特徴としては、現場の事例に基づくために、メタな概念による定義とはあまりマッチしないように思う。
BOKのような知識体系はそれはそれで勉強になるが、パターンとは質的に異なるように思う。
今後考えてみたいのは下記の2つ。
XPやScrumはどのようなパターン言語の体系で作られているのか?
チケット駆動開発をパターン言語で記述した場合、どんな新しい知見が生まれるのか?
色々考えてみる。
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