【告知】SEA関西プロセス分科会のチケット駆動開発の講演をします #kspin
【第50回 SEA関西プロセス分科会のご案内】
第1部 講演「チケット駆動開発」
講師
阪井誠(株式会社 SRA)(書籍「チケット駆動開発」著者)
あきぴー(XPJUG関西)(書籍「チケット駆動開発」著者)
第2部 年末放談会「ソフトウェアビジネスのパラダイムシフト」
主催 :ソフトウェア技術者協会 関西支部 プロセス分科会
日時 :2012年12月01日(土) 13:30~17:00 (13:00 開場)
会場 : 大阪市立大学文化交流センター
〒530-0001 大阪市北区梅田1-2-2-600
大阪駅前第2ビル6階 大セミナー室
Tel 06-6344-5425 / Fax 06-6344-5524
アクセス
内容 :
早いもので、SEA関西プロセス分科会も今回で50回を数えます。
これまで様々なテーマを取り上げて来ましたが、今年はクラウドやソーシャルメディアの本格的な普及、スマートフォンへの主流プラットフォームの移行、アジャイル開発の(第2次?)ブーム、HTML5やNoSQLデータベースに代表される新たなプラットフォーム技術の浸透など、ソフトウェアのビジネス・開発環境の両面に渡る激変が本格的に始まった年ではないかと考えています。
そこで、今年の締めくくりと第50回の区切りの両方を兼ねる意味で、この激変の年を振り返り、来年以降に予想される更なる大波を乗り切っていくためのヒントを考えるためのプログラムを企画しました。
第1部の講演では、今年、2冊目の共著書「チケット駆動開発」を上梓された阪井誠さんとあきぴーさんのお二人に、それぞれの観点からチケット駆動開発を解説していただきます。現場からの改善を推進し、アジャイル開発のプラクティスを統合・推進するための基盤となる「チケット駆動開発」の本質を考えることで、変化に立ち向かう実践知を探ります。
第2部は、SEA関西久々の「放談会」形式で、特に特定の講師・パネラーを据えず、「ソフトウェアビジネスのパラダイムシフト」のテーマで、参加者の皆さんとの自由なディスカッションを行います。この議論を通して、我々ソフトウェア技術者が感じている変化の「大きな波」を乗り切る為の課題を認識し、今後の取り組みに関するアイデア・ヒントを出し合って行きたいと考えます。
プログラム:
13:00 開場
13:30 ~ 14:20 講演1
テーマ:チャレンジ基盤としてのチケット駆動開発
講師 :阪井誠
内容 :
ソフトウェア開発とは、これまでに無かった事を実現することで顧客に価値を提供する仕事です。そのため、プロジェクトによって差はあるものの、ソフトウェア開発には、ビジネス、実装、環境に関する多くのリスクが存在しています。また、技術の進歩によって実現する機能に比べると開発規模がどんどん縮小していることから、あらかじめ問題を明らかにする事は難しく、新しく得られたノウハウもすぐに陳腐化してしまいます。そのような中で常に新しいソフトウェアにチャレンジをするには、足場を固めながら前に進み続ける事ができる様に、英知を結集して経験やノウハウを蓄積する必要があります。
今回の発表では、チャレンジ基盤としてのチケット駆動開発の特徴を説明します。まずチャレンジ基盤の必要性を述べ、次にチケット駆動開発による開発中の新たな発見や作業の履歴を蓄積、遠隔地とのコミュニケーションといった特徴をのべます。そしてチケット駆動開発が経験を生かせる可能性について述べます。
チケット駆動開発は、新しい技術へのチャレンジを続けるための基盤なのです。
14:30 ~ 15:20 講演2
テーマ:チケット駆動開発のフレームワーク~現場の経験知からパターン言語へ
講師 :あきぴー
内容 :
昨今、高機能化したプロジェクト管理ツールをソフトウェア開発のタスク管理に適用して、 チケットを中心に作業する「チケット駆動開発(TiDD)」が、日本の開発現場で静かに広まっています。
しかしながら、日々実践されているTiDDのノウハウは開発現場ごとにバラバラに散らばっていて、TiDD初心者が参考にしづらいように感じます。
本講演では、TiDDの経験知をパターン言語で体系化することで、TiDDを実践する時に頻出する典型的な問題や解決策を整理し、TiDDを開発プロセスとして再定義する試みについてお話します。
15:30 ~ 16:45 放談会(フリーディスカッション)
内容:
今年は本当にいろんなことがあったと思います。
クラウドサービス、ソーシャルメディア、スマートフォン、これらが技術者・開発者の世界だけでなく、一般の人々の生活に浸透し、ソフトウェアの開発の形やビジネスの形を根本から変えそうな(変えてしまった?)様相を呈しています。
いっぽう、ソフトウェア技術者・開発者の世界でも、この変化に伴って、開発プロセス、開発環境、基盤技術などが大きく変化しようとしています。(してしまった?)その中で、それぞれの人が期待・興奮・不安・焦りを感じながら模索しつつ走り続けている状況ではないでしょうか?
このディスカッションでは、参加者の皆さんそれぞれのこうした思いを率直に出し合って、来年以降の更なる変化に立ち向かうためのヒントと勇気を持ち帰ることができれば、と期待しています。
【追記】
「チケット駆動開発」本の出版記念講演としては、今回が最後になります。
第50回という節目のSEA関西プロセス分科会では、阪井さんと共に、日本の開発現場で生まれ、日本のアジャイルコミュニティで育まれた「チケット駆動開発」について、その本質と今後の可能性について語ります。
最後のフリーディスカッションでは、参加者の皆さん全員で、日本の今後の「ソフトウェア開発のあるべき姿」について語れればいいなと思います。
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