リスクと問題と課題を再考
日々の作業の中で、リスクと問題と課題を時々混同して議論しまう時があるので、戒めとして書き記す。
【元ネタ1】問題、リスク、課題、対策 - ee83126の日記
(引用開始)
日々の会話の中で議論の軸がぶれるので、自分への戒めとして書き残しておきたい。
・問題
→現在、理想と現実に乖離が発生している事物
・リスク
→将来、理想と現実に乖離が発生する恐れのある事物
・課題
→問題を解決するためにすべきこと
・対策
→リスクが問題として顕在化したときにすべきこと
(引用終了)
【元ネタ2】リスクと問題と課題:あるコンサルタントのつぶやき:ITmedia オルタナティブ・ブログ
(引用開始)
じゃあ「問題」と「課題」は?
「問題」は、現状(As-Is)と、本来、こうあるべき(To-Be)姿とのギャップを「問題」と呼称し、その「問題」を解決するためにやるべきことを「課題」と定義することにしています。
(引用終了)
【元ネタ3】プロジェクトマネージメント連載シリーズ第2回【PMBOK】 - OBPM : SI Object Browser PM
(引用開始)
リスクについて話をします。PMBOKの対応は、リスクに対して「回避」「引き受け」「緩和」「転嫁」の適用です。
具体的に言うと、
「回避」は,リスクが予見される作業を実施せず代替作業によって目的を達成できないか,もしくはリスクの要因を潰すこと。
「引き受け」は,発生時のインパクトよりも対処コストの方が高くつく場合に,そのリスクをあえて引き受けた方が有利かどうかを考えること。
「緩和」は,リスクの発生確率を最小限にするにはどのような手を打てばよいのかを考えること。または発生時のインパクトを最小限にする,すなわち,リスクが起きてから後工程への影響を最小限に抑えるにはどうすればよいかを考えること。
「転嫁」は,自社以外の第三者,すなわち保険会社や顧客,提携先のベンダーなどにリスクを引き受けてもらえないかを考えることです。
PMBOKを理解している人ならばだれでも知っていることです。そこで、実際のプロジェクトで、「このリスクを転嫁しよう」というと、大抵の(日本)人は「そんな事はできない」と言います。ではなぜ、リスクの転嫁を否定するのでしょうか?
PMBOKには、リスクの対応として「転嫁」の適用が定義されています。
どうも日本人は他人に責任を負わせることが苦手なようです。自社にないスキル、例えば特殊なデータベースのチューニングをスキルの高い第三者にリスクを「転嫁」しても良いのではありませんか。当然、トレードオフで、それなりの請求書が来る事を覚悟して。
PMBOKをソリューションの源と考えることが重要です。技術者のプライドも重要ですが体系だった知識を生かすこと。PMBOKを駆使することがプロジェクトの問題の解決に役立ちます。
(引用終了)
課題管理やリスク管理を行うようになると、4つのリスク対策「回避」「引き受け」「緩和」「転嫁」がよく出てくる。
プロジェクトマネージャで腕の立つ人は、リスク転嫁が上手いと思う。
外部ベンダーや開発ベンダー(SI)にうまく振る。
そもそもマネージャは自ら作業せず、指示するのがお仕事ゆえに、そのような技能に長けているのかもしれない。
【参考】
課題、問題、リスクを区別できていますか?|プロジェクトマネジメントの現場
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