RedmineのEVMプラグイン
RedmineのEVMプラグインが公開されていたのでメモ。
プロマネなら、このプラグインを試す価値はある。
【元ネタ】
EVM - Plugins - Redmine
imaginary-cloud/redmine_evm ・ GitHub
RedmineからPMBOKのEVMを計測する方法: プログラマの思索
チケット駆動開発にEVMの概念を導入してみる: プログラマの思索
RedmineプラグインRodmapsにEVMの機能を追加する: プログラマの思索
チケット駆動開発にPMBOKの概念を導入してみる: プログラマの思索
チケット駆動開発におけるソフトウェア見積り: プログラマの思索
チームは加速するのか~Velocityの使い方 #agilesamurai: プログラマの思索
ソフトウェア開発の工数見積もりが混乱しやすい理由: プログラマの思索
EVMプラグインの概要を直訳するとこんな感じ。
(引用開始)
このプラグインは、EVM(アーンド・バリュー・マネジメント)に使用されるプロジェクトと、作業中のバージョンごとに、グラフィカルな線で表示する。これは、実績(AC)(時間、ログの時間で報告)、計画値(PV)(新規チケットの見積り時間)を示しており、週/年で出来高(EV)を取得しています。また、CPIとSPIを表示します。Redmineの2.1.3でテストした。
(引用終了)
つまり、チケットに予定工数、実績工数、バージョンを入力設定する運用を行なっておけば、リアルタイムにEVMのメトリクスを出力できる。
但し、今はSPIとCPIしか出力できていないので、プログラミング技術力さえあれば他のメトリクスも実装できるだろう。
チケット集計によるEVMの計算方法は、拙著「Redmineによるタスクマネジメント実践技法」の第8.1節「PMBOKのEVM」で詳しく書いているのでご参考下さい。
ここで、CPIというメトリクスがEVMの中で重要だ。
何故なら、CPIを使ってプロジェクトのトータルコストを予測して計算するからだ。
PMBOKのEVMでは、EACの計算方法が2,3パターンほどあるけれども、その意味は、開発ペースが計画通りなのか、現在の実績に見合ったペースで今後も進捗が進むと仮定する(普通は計画時よりも開発ペースは落ちる)のか、という観点を加味するからだ。
ソフトウェア開発の工数見積もりが混乱しやすい理由: プログラマの思索に書いたけれども、CPIは開発チームの進捗度合いに比例している。その意味では、CPIは厳密には違うけれども、Velocityに似ている。
IPAの定量的プロジェクト管理ツールもRedmineやTracをベースに、EVMだけでなく品質やコストも計測しようとしている。
色々参考にするといいだろうと思う。
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