アジャイルはパターンムーブメントに戻るのか
今日明日はScrum Alliance Regional Gathering Tokyo 2013が開催されている。
参加できていないけれど、セッション概要やTwitterを読みながらラフなメモ書き。
【元ネタ】
Scrum Alliance Regional Gathering Tokyo 2013 ≫ セッション概要
2013/01/16(水) Scrum Regional Gathering Tokyo 2013 (2日目以降) #sgt2013 - Togetter
2013/01/15(火) Scrum Regional Gathering Tokyo 2013 (開催直前〜初日分) #sgt2013 - Togetter
個人的には、Coplien氏の講演が聞きたかった。
Coplien氏と言えば、1994年に書き著した論文「生成的開発プロセス・パターンランゲージ」が有名だろう。
XPが生まれる前、Scrumが有名になる前に書かれたこの論文には、アジャイル開発の概念の源流が感じられる。
そして、彼は今Scrumのパターン作成に取り組んでいるらしい。
Scrum Alliance Regional Gathering Tokyo 2013のセッション概要を見ると、開発プロセスをパターンカタログとして表現しようとする試みがチラホラ見える。
その意図は、下記の平鍋さんのBlogに書いてあるとおり、開発プロセスをプロセス標準化として使うのではなく、パターンカタログとして抽出したプラクティス集として表現しようとする試みのように思える。
SEMATの最初の本が出ました。:An Agile Way:ITmedia オルタナティブ・ブログ
ソフトウェア工学のエッセンス: SEMATカーネルの適用 - Project Hews by 木南英夫
その発想は、開発プロセスを知識体系のような演繹的な体系として捉えるのではなく、現場の経験知から帰納的な体系として吸い上げて、プラクティスの集合として捉え、他の現場へ実践できるようにヒントを与える方法だと思う。
僕はこういう帰納的な発想が好きだ。
現場の経験知を元に、そのアイデアを抽象化して一つの体系としてまとめていく方法が好きだ。
何故なら、帰納的に抽出された体系は、現場の実例という証拠があるので、机上の空論ではないし、その有効性や限界を的確に説明できるからだ。
チケット駆動開発も同様に、一つのパターンカタログないしパターン言語として捉えることができると思っている。
それについては色々考えてみる。
【追記】Scrum Gathering Tokyo 2013のセッションにある鷲崎さんのスライド資料が公開されていたのでリンクしておく。
【追記2】
下記の記事に引用されていたのでリンクしておく。
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