日経Systems2013年9月号にRedmineの記事が掲載されました
日経Systems2013年9月号にRedmineの記事が掲載されました。
【元ネタ】
日経BP書店|雑誌バックナンバー - 日経SYSTEMS2013年9月号
日経Systemsにredmineの記事を書きました: プログラマの思索
記者の眼 - 「新3種の神器」で開発現場を改革しよう:ITpro
第5回品川Redmine勉強会の感想 #47redmine: プログラマの思索
日経Systemsは2011年7月号にもRedmineの記事を@sakaba37さんと執筆させて頂きました。
それから2012年、2013年と継続的にRedmineの記事を掲載されています。
品川Redmine勉強会で日経Systemsの記者の方が参加されていて、お話を伺った所、読者アンケートを取った結果では、Redmineの読者評価がいつも高いそうです。
第5回品川Redmine勉強会の感想 #47redmine: プログラマの思索にも書きましたが、おそらく日本のSIの現場でRedmineを使っている事例が多いのでしょう。
その理由を推測すると、いくつかあげられると思う。
ITSの高機能化やSVN・Gitなどの構成管理ツールの普及、そしてJenkinsのようなビルド管理ツールの普及という
ソフトウェア開発を支援する基盤が揃ってきたこと。
そして、ソフトウェア開発の案件の短納期・低コストへの流れ。
それらの問題に対して、ITSを使ったチケット駆動開発に興味を持ち、実際に現場に導入されているのだろう。
だが、ITSと言えば、Redmineだけでなく、Tracもあるし、有償ならばJiraやMSのTeamFoundationServer、IBMのRationalTeamConcertもある。
色んなツールの中でRedmineの普及が目立つ理由は、おそらく、日本のSIの開発現場では開発支援ツールそのものに投資する環境でないため、無償のツールの選択肢としてRedmineが選ばれているのではないか、と思う。
もし、お金に物を言わせる環境があれば、サポートもあり、テスト管理やメトリクス集計など豊富な機能を持つJiraやTFSがお勧めだろう。
コミュニティで聞くと、開発ツールに投資してくれる会社では、JiraやTFSなどを導入しているという話をよく聞く。
普通の開発現場では、新しいツールを導入するための投資費用を出してくれる所は少ない。
LAMPの経験があれば、インストール作業はそれほど難しくない。
そして、Redmineならば、ネット上にたくさんのノウハウが転がっている。
チケット駆動開発はTracから生まれたが、Redmineで育まれ、そして他のITSでも同様に運用できる手法。
チケット駆動開発の面白さは、アジャイル開発への適用が一番と思うが、それ以外にも、GitやJenkins、TestLinkなどの他ツールと連携して開発の効率化を試すこともできる。
他にも、ITSの豊富な機能を生かして運用保守・ヘルプデスク管理・資産管理・工数管理などの社内業務にも適用することが出来る部分だと思う。
チケット駆動開発のエッセンスは「チケットをXPのタスクカードのように扱う」という一点だけなのに、そこからたくさんの運用方法が生み出されている所が面白い。
特に、Redmineはオープンソースのプロジェクト管理ツールなのに、RESTやメールによるチケット自動登録などの機能もあるおかげで、いろんな運用の可能性を秘めている。
この辺りのノウハウも考えていきたい。
【追記】
9/12(木)午後に、@sakaba37さんとチケット駆動開発に関する講演を行います。
今日ものある方はぜひご参加下さい。
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