BYODとMDMの現状と課題
スマフォ・タブレットが普及してから、バズワードとなったBYODとMDMについてメモ。
以下ラフなメモ書き。
【参考】
BYODとは 【 Bring Your Own Device 】 - 意味/解説/説明/定義 : IT用語辞典
どこまで許す?BYOD - 第2回 コストをかけず告知で“私物”を利用禁止:ITpro
「BYOD」に潜むワナ(1)「ウチはBYODをやらない」では済まない現状 - ZDNet Japan
一般層への広がりを欠いた「BYOD」は今年のバズワードだったのか? | 東京IT新聞
【MDM情報室】 モバイルデバイス管理(MDM)とは? -クラウド Watch
MDMとは 〔 モバイルデバイス管理 〕 【 Mobile Device Management 】 - 意味/解説/説明/定義 : IT用語辞典
基礎から学ぶ「MDM(モバイルデバイス管理)ツール」の選び方 | ビジネスネットワーク.jp
【1】BYODやMDMの需要は増えているのが現実。
日経コンピュータでも、「タブレット導入・失敗のワケ」という特集記事を記載してた。
最近のシステムリプレース案件では、タブレットやスマフォをクライアント端末として使えるようにしたい要望が多いのではないだろうか?
特集記事では、MicrosoftのWindowsタブレットSurfaceとSharePointなどを組み合わせた事例が多い。
大企業向けに業務システム活用の一手段として使っているから。
Surface導入の理由は、Officeが使えること、ノートPCのようにも使えること、従来のデスクトップPCの代わりになることがあげられるようだ。
例えば、小売店の従業員や営業マンにタブレットを渡して、遠隔地でも自由な時間に業務活用できるインフラを提供したいわけだ。
最近では、コンビニや量販店の店員は、タブレットで商品の棚をチェックして回るのが普通だろう。
アーキテクチャ設計上は、サーバー側のフロント向けシステムはクラウドベースで作っておけば、既存の基幹系業務システムと連携するだけでいいし、クライアントアプリから直接、既存システムにアクセスしないので、セキュリティも安全とも言える。
とはいえ、@hatsanhat さんが日経コンピュータ2013.12.26|HATのブログで言っているように、WindowsタブレットSurfaceを長期間使えるのかというリスクもある。
iPhoneにせよAndroidタブレットにせよ、ハードもソフトもバージョンアップが激しいので、実際に使える期間は、普通のデスクトップPCよりもはるかに短い。
まだまだ試行錯誤の段階かな。
【2】個人所有のスマフォ・タブレットを業務活用するBYODは、企業の情報セキュリティをクリアすべき技術的課題が大きすぎる。
最近は、ノートPCの紛失だけで新聞沙汰になるご時世だ。
そこに、顧客情報や学生の成績情報などの個人情報があり、ノートPCなどの携帯端末が暗号化されていなければ、簡単に盗まれてしまう。
公務員や大企業ならすぐに社会的糾弾を浴びる。
だから、会社が提供する端末のみアクセス可能とするMDMツールの方が、一般的だろうと思う。
でも、MDMのような管理ツールは必須だろうが、情報セキュリティの技術的課題は完全とはいえない。
リモートワイプ(リモートで端末の個人情報を消去する)機能があっても、紛失からデータ消去までのタイムラグがあるし、ネットワークに接続できていなければ、そもそも実施不可能だ。
また、端末で動作しているエージェントアプリを悪意を持って消去されてしまうと、そもそもリモートで操作することすらできない。
しかし、BYODを実現するためのMDMの進化も早い。
本来ならば、中小企業向けにBYODやMDMを普及すべきだろう。
中小企業では、PCやスマフォ、タブレットを個人に配布するコストが大きく感じるので、BYODになれば、配布コストを削減できる。
MDMで個人所有のタブレット端末にある企業情報をリモート管理できれば、セキュリティやライセンス更新の管理も楽になるはず。
MDMツールの進化がBYODの成功可否を握るだろう。
今後もいろいろ調べてみる。
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