「挫折しないRedmine」の資料が分かりやすい
@g_maedaさんの講演資料「挫折しないRedmine」が分かりやすいのでメモ。
僕が使い始めた2008年頃と違って、現在はかなりRedmineが普及している。
ソフトウェア開発者だけでなく、製造業や製薬業、営業や事務、勉強会のタスク管理に使っている事例も多い。
最近特に目立つのが、初心者がRedmineを使っているものの、Redmineの良さを出し切れていない場面。
上記の資料では、「Redmineは、チームでチケットを消すゲーム」と定義して、わかり易く説明しているのがすごくいい。
アジャイル開発では、XPの計画ゲーム、Scrumのプロダクトバックログのように、ストーリーやタスクをチケット化して、イテレーション(Redmineならバージョン)単位にグループ化して、リリースしていく戦略を取る。
すると、チケット管理とは、チームでチケットを消すゲームなのだ、と感覚で分かるようになる。
この辺りの感覚は、40代以上の中年SEよりも、20代の若手PGの方がすぐに馴染んでくれる。
僕も以前に、Redmineのアンチパターンやチケット管理の癖について色々書いたので、ご参考ください。
【公開】RedmineのFAQとアンチパターン集 #Rxtstudy: プログラマの思索
チケット駆動開発を上手に運用するためのポイント: プログラマの思索
TiDD初心者から必ず聞かれる質問~「チケットの粒度」と「チケットの完了条件」 #47redmine #redmine: プログラマの思索
Redmine導入でいつも問題なること~ワークフロー管理とDoneの条件: プログラマの思索
Redmineを使ってみよう~No Ticket, No Work #tidd : プログラマの思索
【追記】参考になるTwitterを見つけたのでメモ。
ツールを導入する時、自分たちの現場のやり方にツールを合わせるよりも、ツールの機能に合わせて、自分たちのプロセスを変化させる方が効果は出やすい。
業務システムの導入・運用も全く同じ発想だ。
業務パッケージ製品をユーザ企業が導入した場合、自分たちの会社に合わせてカスタマイズし過ぎると、従来の業務プロセスのままになり、業務の抜本的改善の効果が出なくなる。
カスタマイズしすぎると、業務の局所最適化になってしまい、本来の業務の全体最適化にならないのだ。
カスタマイズの範囲と運用の容易さはトレードオフの関係にある。
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