「朝の3分モデリング講座 - UML基本編(番外) なぜモデリングするの?」が分かりやすい
平鍋さんが最近、「朝の3分モデリング講座」をYouTubeで公開されている。
「朝の3分モデリング講座 - UML基本編(番外) なぜモデリングするの?」がとても分かりやすかったのでリンクしておく。
【元ネタ】
Twitter / hatsanhat: 平鍋さんの「なぜモデリングするの?」
https://m.youtube.com/watch?v=PECd-1QY9Z4
何気にDDDのフレームを使った説明。分かったような気にさせるところが素晴らしい。モデルと設計を別のものとして説明しているのがいま風?
「問題→解決」にすんなり問題解決できれば、何も問題はない。
しかし、普通の問題は複雑で、その構造を把握しなければ、解決の糸口も見つからない。
だから、「問題→分析モデル→設計モデル→解決」の流れで、モデル空間に一度変換してから、問題解決を試みる。
この辺りの絵がとても分かりやすい。
@hatsanhatさんが触れられているが、ドメイン駆動設計ならば、分析モデルと設計モデル(実装モデル)はソースレベルで一致しており、ドメインエキスパートと開発者が議論しながら、モデルを洗練させていく。
この時に注意すべき点は、モデル空間は現実から離れた空間であるために、論理的な空間であること。
つまり、見た目やハードに依存しない抽象的な空間であるために、徹底的に論理だけで組み立てられるべきものであること。
だから、モデルに入り込むほど、普通の人にとっては分かりにくくなる場合があると思う。
逆に、現実の制約条件を離れるので、自由に論理を組み立てて、新たなモデルを作り出せる可能性もある。
アジャイル開発に関わる人ならオブジェクト指向設計という形でモデリングは意識しているし、日本でもデータモデリングという形で随分昔からモデリング作業の歴史があった。
でも、日本におけるデータモデリングのノウハウは、肝心の技法が公開されておらず、僕も含めて若い人には全く受け継がれていないと思う。
この辺りを一度綺麗に整理してみたいなと思う。
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