DevOps時代の必読本「チーム開発実践入門」
「チーム開発実践入門」の感想記事をメモ。
【元ネタ】
DevOps時代の必読本?「チーム開発実践入門」を読んだよ! - シスアーキ in はてな
(引用開始)
チーム開発はSIerこその課題
僕は過去に大手SIerで常駐、今では自社で請負の開発に従事しています。その経験からも、ツールを活用したチーム開発はSIerの大きな課題と考えています。
SIerは大きな資本金を背景に、大規模システムを一人では到底仕上げれない期間で開発するお仕事です。そのため、開発チームは急造かつ大人数という特性があります。
その中で、
要求/要件/課題/品質の管理
スケジュール/タスク/納期管理
品質管理
質問管理
コスト管理
変更/バージョン管理
構成管理
といった様々な管理をチームリーダーは行う必要があります。
今までの開発では、Excelなどの表計算ソフトにより手作業によりこれらの管理作業をカバーしてきました。大規模チームで人のリソースは豊富にあるので、開発時はマンパワーでどうにか賄うことも可能です。
しかし、このような属人性に依存した管理方法は時間経過と共に必ず崩壊します。
「チーム実践開発入門」にはそういった崩壊を防ぐヒントが多数記述されています。
(引用終了)
SIほど、開発プロセスやプロジェクト管理を補完するようなツール、開発基盤が必要な場所はないだろうと思う。
受託開発案件は、繁忙期と閑散期でリソースの変動が大きいために、どうしてもプロジェクト管理を上手く切り抜けなければならない使命がある。
SIでは、プログラミング技術よりも、大量の要員を適材適所に配置し、彼らの進捗や成果物をうまく管理していくスキルの方が重視される。
だから、日本のIT企業では今でも、優秀なプログラマよりも優秀なプロジェクトマネージャを欲しがっている傾向がある。
しかし、日本のSIは、開発プロセスの基盤に事前に投資するという発想がない。
売上が立たない時点で、開発環境に投資する、とか、モデリングツールに投資する、という決定ができないみたいだ。
管理職は、目先の売上しか見ていないのだろう。
つまり、彼らは、経営戦略に基づいた行動ではなく、局所最適化された行動しか取れていないのだ。
2010年頃から、ソフトウェア開発の環境や開発プロセスが急激に進化しているのに、その流れにのっている会社とそうでない会社の違いが大きくなってきているように思える。
僕は「チーム開発実践入門」を立ち読みでしか読んでいないけれど、バージョン管理・チケット管理・継続的インテグレーション・テスト自動化・仮想環境など、開発プロセスに関する技術が幅広く網羅されている点が良いと思う。
チケット駆動開発も紹介されている点もすごく良かった。
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