伊藤直也氏の記事のリンク
今年のWeb記事で、伊藤直也氏のインタビュー記事がとても優れているのでメモ。
【参考】
伊藤直也が語る「仕事の流儀」第1回──KAIZENでの開発体制をKAIZENする|CodeIQ MAGAZINE
伊藤直也が語る「仕事の流儀」第2回──スタートアップにリモートワークツールを推奨する理由|CodeIQ MAGAZINE
伊藤直也が語る「仕事の流儀」第3回──OSSプロジェクトのように組織をつくる|CodeIQ MAGAZINE
伊藤直也が語る「仕事の流儀」第4回──常に技術の新陳代謝が生まれる場所にいたい|CodeIQ MAGAZINE
伊藤直也氏が「Web開発は高度化している」と語る理由と、押さえておきたい3つの技術領域【2014年前半のインプットlog】 - エンジニアtype
GitHub Kaigiで「はてなブログチームの開発フローとGitHub」という発表をしました - Hatena Developer Blog
特に2011年以降、開発チームを支える開発環境やインフラ面で技術革新が多い。
その技術の中心にGitHubとChef、そしてリモートワークを巡る技術があるといえるだろう。
Redmineやチケット駆動開発のアイデアはもはや当たり前であり、最先端の技術に触れている開発者なら、既に先の技術を見据えている。
その方向はどこをターゲットにしているのか?
その方向に向かおうとする動機は何なのか?
技術の流れは、オープンソースの開発スタイルをベンチャー企業のスタートアップ開発やSIの受託開発にも適用しようとする方向だ。
ブランチとマージが頻繁に行われ、その作業履歴はすべてWebに記録される。
ソースの共同所有やコミュニケーションは、Webでやり取りされるから、自然にリモートワークになる。
そして、プルリクエストでは、必ずコミッタのレビューが入る。
Googleがやっているコードレビューがオープンソースでもプロセスとして自然に実現されている。
そのオープンソースのような開発プロセスは、基本はアジャイル開発だ。
WF型開発のように、事前に大きな計画を立てて、予実管理するのではない。
大まかなロードマップは立てておくが、ユーザのフィードバックとコミッタの意思をもとに、変化を受け入れながら、小刻みに頻繁にリリースしていく。
そんなことを思うと、ソフトウェア開発はコミュニティという場が重要なのだろうと思う。
コミュニティに、ソフトウェアをこんな風に使った、こんな風に使いたいから機能拡張してくれ、こんな便利な使い方があるよ、というユーザの議論が活発であるほど、ソフトウェアは進化する。
コミッタには、ソフトウェアの開発だけでなく、コミュニティの運営という能力も別途必要とされてきている。
面白い時代になりつつある。
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