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2015/02/22

「実験的アプローチによる改善活動」の記事のメモ

「実験的アプローチによる改善活動」の記事がとても参考になるのでメモ。

【参考】
第162回 実験的アプローチによる改善活動(全4回の第1回)|SQiP:Software Quality Profession

第163回 実験的アプローチによる改善活動(全4回の第2回)|SQiP:Software Quality Profession

パイロット開発にAgile開発のアイデアを適用した事例~実験的アプローチ #JaSST_Kansai: プログラマの思索

実験的アプローチによる現場改善~JaSSTソフトウェアテストシンポジウム-JaSST'13 Kansai

akipiiさんはTwitterを使っています: "同感。手段が問題を具現化する。特にITはそう。「ある手段を知らない状態では、課題と感じないような部分が、実は大きく改善できるポイントがあるケースが多いから」第163回 実験的アプローチによる改善活動(全4回の第2回)http://t.co/oya8EMekoB"

【1】(引用開始)
よく、「手段を目的化してはだめだよ」と言われます。私は、それは正しいと考えていますが、「最初にまず目的を考えて、それに合った手段を考えなければならない」か、と言うと、必ずしもそうではないと考えています。
なぜかというと、ある手段を知らない状態では、課題と感じないような部分が、実は大きく改善できるポイントである場合があるからです。

実験的アプローチによる改善活動では、日常的になるべく多くの「筋が良い手段」を効率良く収集することと、反復活動の中で小さな課題を抽出することで、日々の活動の中で、「あ、前に収集した手段で改善できる課題がありそうだ」「あ、今課題になっていることに、あの手段が使えそうだ」というように、なるべく小さな粒度で課題と手段を相互に結び付けます。
(引用終了)

新しいツール、道具、手法を知ることで、新たな問題や課題を感じ取り、その課題を解決できるように手段を適用していくやり方は、僕は好きだ。
IT業界の技術革新の流れを振り返れば、このパターンによる解決がかなり多いのではないか、と思う。

【2】僕の経験としては、RedmineやTestLinkを使いこなすことで、アジャイル開発やテスト管理で感じていた諸問題に適用できる!と気づいて、色々試すことができた。

オープンソースのツールは、簡単に試せるし、中身のソースも読めるから自分なりに改造もできる。
また、ツールのコミッタと議論すれば、自分が抱えている問題を解決するような機能改善を実現してくれる場合もある。
さらに、オープンソースのツールを使う人達と議論すれば、新たな利用シーンで別の問題を解決してくれる事例に気づかせてくれる。

実際、RedmineやTestLinkのコミュニティで議論して、色んな機能が改善された場合もあったし、Redmineをこんなシーンで使うのか!という気付きを得た時もあった。

僕は、オープンソースのツールを使って、業務プロセスやソフトウェア開発プロセスを改善ないし変革する手法が好きだ。
ソフトウェアは単なるツールではない。
ソフトウェアを導入すれば、運用が変わり、不要な人員や役割が削除されて組織も変わり、人の行動すらも変わっていく。

プログラミングだけでなく、作ったシステムが人に影響を与えて、人の行動や価値観すらも変えてしまう所にすごく興味がある。

【3】そんな経験を踏まえて、僕が今考えているアイデアはいくつかある。
一つは、Redmineというツールを色んな角度で分析することで、どのような方向へ発展すべきか、という問題意識を持っている。

Redmineが今後発展する方向のアイデア: プログラマの思索

もう一つは、ERPやCRMのオープンソースのツールを使いこなすことで、中小企業向けの業務に適用して、業務の効率化や業務改革を行えないか、という問題意識がある。

オープンソースの業務アプリケーションを組合せてERPを構築するアイデア: プログラマの思索

ERPはなぜ難しいのか?~オープンソースERPで業務改革を試したい: プログラマの思索

オープンソースCRM「vtigerCRM」の資料: プログラマの思索

この辺りも試してみたいと思っている。

【追記】
残り2回の記事も公開されている。
第3回の記事では、原因結果グラフとテスト駆動開発の組合わせに関する実験結果も書かれていて、非常に興味深い。

第164回 実験的アプローチによる改善活動(全4回の第3回)|SQiP:Software Quality Profession

第165回 実験的アプローチによる改善活動(全4回の第4回)|SQiP:Software Quality Profession

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