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2015/07/04

ブルーオーシャン戦略は機能をそぎ落として必要最低限の製品を作り出す戦略の一つ

先日、関西IT勉強会でブリビオバトルがあった。
その時に、ブルーオーシャン戦略の本の感想を聞いて、ようやくその意味を理解できたのでメモ。
以下は疲れた頭で、ラフなメモ書き。

【参考】
N's spirit ブルーオーシャン戦略とは 戦略キャンバス

【1】アイデアに基づく製品をどのマーケットに売り出すべきか、あるいは、こんな商品があるがどう売り出したらいいか、その戦略を考える時に、ブルーオーシャン戦略が役立ちそうな気がする。

【2】「ブルー・オーシャン戦略」のツールは、アクション・マトリックスと戦略キャンパス。
アクション・マトリックスでは、製品の原型に対し、「取り除く」「減らす」「付け加える」「増やす」ことによって、新たな価値を生み出す。

つまり。、アクション・マトリクスは、アイデアから生み出された製品の原型に対し、まずは機能やデザインのうち不要なものを取り除き減らす。
そこから、新たな機能やデザインを付け加えて増やす。

この考え方は、MVP(minimum viable product)に似ている。
リーンスタートアップに出てくるMVPは、製品の機能は必要最低限として、市場のフィードバックを得ながら仮説検証していく。
最初から機能てんてこもりではないのだ。

【3】戦略キャンパスは、横軸に顧客に提供する価値、縦軸に顧客が享受するメリットのグラフを描くこと。
ポイントは、横軸に、アクション・マトリックスで見出した新たな価値観を追加することで、他のライバル企業の差別化を図る。
まだ誰も販売していない未知のマーケットに売り出せれば、それがブルーオーシャン。

ブルー・オーシャン戦略」では、サウスウエスト航空やイエローテイル(アメリカ産ワイン)等の例があり、非常にわかりやすい。

戦略キャンパスの考え方は、ポジショニングマップの描画に使えるのではないか、と思う。
ポジショニングマップは、実際は結構書きにくい。
肝心の縦軸・横軸の評価項目をなかなか洗い出しにくい。
でも、戦略キャンパスは、数多くの評価項目を抽出してくれるので、効果的に使えそうな項目を選んで、プロットする内容が散らばるようにできればいい。

ポジショニングマップを描けば、ブルーオーシャンのマーケットは、必ずどこかのエリアに存在し、そこはまだ手つかずの領域でもあることが如実に表現される。

【4】「ブルー・オーシャン戦略」には「市場の境界を引き直す6つの視点」という戦術が紹介されているが、これはファイブ・フォース(5F)の考え方に近い気がする。

ファイブフォース分析の概要とやり方 | カイロスのマーケティングブログ

5フォース分析(5つの競争要因)[ITCサンシャイン・ブレインズ]

ファイブ・フォース分析は、特定業界の外部環境を分析するのに使われるが、「市場の境界を引き直す6つの視点」と被っているような気がする。
その理由は、双方ともに、外部環境の分析に使われるからだろう。

1.代替産業に学ぶ→代替品の脅威
2.業界内の他の戦略グループから学ぶ→既存企業同士の競争、新規参入者の脅威
3.買い手グループに目を向ける→買い手の交渉力
4.補完財や補完サービスを見渡す→サプライヤーの交渉力
5.機能志向と感性志向を切り替える
6.将来を見通す

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