モダンPMの3大技法~CPM、WBS、EVMS
モダンPMの技法とプロジェクトの制約条件に関する記事をメモ。
改めて参考になる。
【元ネタ】
海外プロジェクト・マネジメントにおけるシステムズ・アプローチとは ?化学工学会展望講演(9/09)から : タイム・コンサルタントの日誌から
(引用開始)
1)プロジェクトの『スコープ』はどうなっているのか。WBSを見せろ。
2)このプロジェクトの『クリティカル・パス』は何か? アクティビティ・ネットワークの上で示せ。 主要なリスクは何か?
3)現在までのPV, AC, そしてEVはいくらか。完成時のCost EACを予測せよ!
(中略)
モダンPMで用いられている三大技法であるCPM、WBS、そしてEVMSの原理を、簡単にご説明しました。
この3つはちょうど、プロジェクトを取り囲む三大制約である『スケジュール』『スコープ』そして『コスト』に対応しています。
この三大制約は別名、「鉄の三角形」とも呼ばれ、プロマネは日夜その中で苦労しながら進んでいるのです。
だからこそ、これを押さえるための手法が真っ先に発達してきたのでしょう。
(引用終了)
プロジェクトの三大制約は、スコープ、スケジュール、コスト。
これに対応するように、モダンPMの三大技法は、WBS、CPM、EVMS。
つまり、プロジェクトのアクティビティを網羅したWBS。
WBSが無ければ、スケジュール管理もコスト管理もできない。
WBSとは|作業分解図|ワークブレークダウンストラクチャー - 意味/解説/説明/定義 : IT用語辞典
プロジェクトの最長経路であるクリティカルパスとクリティカルパス・メソッド。
クリティカルパスはスケジュール管理に直結する。
更に発展した技法としては、CCPMもあるだろう。
クリティカルパスとは|critical path - 意味/解説/説明/定義 : IT用語辞典
プロジェクトのコスト管理技法の中で、最も有名なEVM。
EVMとは|アーンドバリューマネジメント|EVA - 意味/解説/説明/定義 : IT用語辞典
製造業や建設業、あるいはWF型開発でも、こういうプロジェクト管理技法が必要だろう。
既に理論として確立しているので、頭の整理にもなる。
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