Redmine 3.2.0 released!
Redmine 3.2がリリースされたのでメモ。
【参考】
Redmine 3.2のCHANGELOG 日本語訳 | Redmine.JP Blog
Redmine 3.0.0 released!: プログラマの思索
今回のリリースの大きな目玉は、CSVインポートの機能追加とガントチャートの日付表示、レスポンシブ対応だろう。
【1】今までは、CSVインポートのプラグインで対応する必要があったが、Redmineのバージョンアップのたびに対応が追いつかず、Redmineの運用で支障が出ていた所も多いだろうと思う。
WF型開発では、プロジェクト立上げ時に大量のチケットを新規登録したい場面が多いから、チケットの一括登録機能は重要な機能だった。
でも、CSVインポート機能が標準機能になるおかげで、初心者にとってチケットの新規登録が非常に楽になる。
今後は、RedmineのCSVインポートプラグインを気にする必要もない。
但し、チケットの一括更新に対応されると記載はないので、対応されているか注意は必要。
Feature #950: Import Issues from delimited/CSV file - Redmine
Redmine 3.2新機能紹介: CSVインポートによるチケット一括登録 | Redmine.JP Blog
【2】ガントチャートの日付表示がついにRedmineの標準機能になったのは嬉しい。
せっかくガントチャートが標準機能であっても、見た目がイマイチでは、威力も半減してしまう。
今までは、年初からの週表示で、正直分かりにくかった。
そこで、Redmineソースに直接パッチを当てる対応しかなかったが、Rubyの知識がないとリスクも大きかった。
標準機能に組み込まれたおかげで、Redmineのバージョンアップに追随していくだけでいい。
Feature #3034: Add day numbers to gantt - Redmine
Redmine 3.2新機能紹介: ガントチャートに日付表示 | Redmine.JP Blog
【3】スマートフォン向けレスポンシブレイアウトに対応された点も面白い。
社内システムだけ使っているユーザはあまりピンと来ないかもしれないが、公開している場合はスマフォからのアクセスも多いだろう。
その時に、スマートフォン向けのレイアウトになっていれば、チケット操作もやりやすくなる。
下記を見ると、縦長のレイアウトで表示されるので、スマートフォンで見たり操作するのがやりやすくなっているようだ。
Feature #19097: Responsive layout for mobile devices - Redmine
Redmine 3.2新機能紹介: レスポンシブレイアウトによるスマートフォン対応 | Redmine.JP Blog
【4】ここ数年のRedmineの機能改善を振り返ってみると、障害管理ツールの観点よりも、一般のタスク管理の観点で機能が大きく改善されているように思える。
個人的には、アジャイル開発の観点よりも、ウォーターフォール型開発やエンタープライズ向けの観点で、機能強化されているように思える。
例えば、ガントチャートにイナズマ線や先行・後続関係、日付の表示対応や、ワークフローやトラッカーに関する細かな機能追加、などがある。
もちろん、@naitohさんが随時対応されているPDF出力の機能改善もある。
そんなことを思うと、Redmineが頻繁にバージョンアップされて機能改善されていくことで、新しい使い方や新しい運用方法を見出す可能性も広がるだろう。
過去に下記のようなRedmine運用パターンがあるとまとめてみたが、もちろん他の使い方もあるだろうし、新たな運用を見出すことで、従来放置されていた問題を解決したり、思いも使いなかった場面で運用を効率化できたりするだろう。
いろんな事例を集めて整理してみたいと思う。
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