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2016/03/12

「社会人のためのシンポジウム発表入門 リーン論文作法」のリンク

@sakaba37さんの論文作法の資料が素晴らしいのでリンクしておく。

【参考】
社会人のためのシンポジウム発表入門 リーン論文作法: ソフトウェアさかば

和文論文誌 投稿のしおり 5.1 査読の基準

社会人が論文を書く時、慣れていないと正直書きにくい。
論文にはそれなりのお作法がある。
論文の査定基準として、たとえば、新規性・有効性・信頼性・了解性の観点がスライドでも紹介されている。
電子情報通信学会の査定基準らしい。

和文論文誌 投稿のしおり 5.1 査読の基準

(引用開始)
5.1 査読の基準

  基本的に,次の4条件について査読を行う.

(1) 新規性:投稿の内容に著者の新規性があること.
(2) 有効性:投稿の内容が学術や産業の発展に役立つものであること.
(3) 信頼性:投稿の内容が読者から見て信用できるものであること.
(4) 了解性:投稿の内容が明確に記述されていて読者が誤解なく理解できるものであること.

 信頼性については必須の要件であるが,新規性と有効性についてはいずれかが高ければ採録の対象となる.
 すなわち,新規性が高い場合は,有効性はさほど高くなくても採録の対象となり,有効性が高い場合は,新規性がさほど高くなくても採録の対象となる.

 新規性,有効性の評価では,できるだけ視点を広げて論文の良い点をみつけるようにする.
 このような観点で評価するときの参考として,新規性,有効性,信頼性に関するチェック項目を設定した.
 もちろん,これらのチェック項目をひとつでも満たす論文は採録可能であるというわけではない.
 論文の信頼性を確認したり,新規性,有効性に関する客観的な主張を明確にしたりする際に,参考にして頂きたい.
(引用終了)

4つの項目のうち、新規性や有効性の部分が書きにくいのではないだろうか、と思ったりする。
なぜなら、自分が書きたいと思う内容は、どこに今までにない新しい観点があるのか、ということを説明するのは難しいし、自分がいくら有効だと主張してもその根拠を定量的に示さなければ無意味なので、その裏付けにすごく労力がかかるから。
もちろん、信頼性や了解性も難しい。

論文であれ、報告資料であれ、発表資料であれ、@sakaba37さんのスライド17ページ「リーンな構成の論文」の構造はすごく役立つと思う。
論文全体の流れを組み立てる時に、新規性や有効性を盛り込むのが難しいなあ、といつも思っているが、「研究内容や結果の裏返し」が有効性の説明、「研究内容や結果が過去に提案されなかった」ことが新規性の説明、という観点はすごく参考になった。
確かに、イントロとまとめの部分は、後から修正する場合が多いから。

参考にしたいと思う。

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