Redmineのリンク型カスタムフィールドの使い方
Redmineのリンク型カスタムフィールドの使い方がようやく分かったのでメモ。
【参考】
Feature #1358: Link_to for Custom Field - Redmine
南旺理工: Redmineのカスタムフィールドからリンクを張れる機能も今じゃ普通に標準装備な件
第14回RxTStudy勉強会「Redmineの未来を考える - 機能・運用・コミュニティ」の感想 #RxTStudy: プログラマの思索
【1】Redmineのカスタムフィールドには、Ver2.5からリンク型という型を指定することができる。
リンク型の仕様は、Feature #1358: Link_to for Custom Field - Redmineに記載されている。
(引用開始)
2.5.0 adds a "Link" custom field format but also adds the ability for other custom field formats to render values as a http link to a configurable URL with the following substitution available:
%value% => the custom field value
%id% => id of the customized object
%project_id% => id of the project of the customized object if defined
%project_identifier% => identifier of the project of the customized object if defined
%m1%, %m2%... => capture groups matches of the custom field regexp if defined
(引用終了)
【1-1】例えば、「外部リンク」というリンク型カスタムフィールドを作り、URL欄に「http://www.redmine.org/issues/%value%」と書いておく。
すると、チケットの「外部リンク」テキストに、「1358」という数値を入力すると、「http://www.redmine.org/issues/1358」のリンクが自動で貼られる。
チケットからリンクを動的に生成したい時に役立つ。
詳細は下記を参照。
【2】リンク型カスタムフィールドの使い道としては、例えば、二つのRedmineサーバーが別々に立っており、双方のRedmineサーバーのチケットの内容を相互リンクしたい時に使える。
【2-1】第14回RxTStudy勉強会「Redmineの未来を考える - 機能・運用・コミュニティ」の感想 #RxTStudy: プログラマの思索では、オフショア専用のRedmineサーバーと社内の開発チーム専用Redmineサーバーが別々に立っていて、オフショア専用Redmineサーバーへ社内Redmineサーバーのチケットの内容を同期したい、という質問があった。
別々のRedmineインスタンスを立てる理由は、社外やオフショアから社内のサーバーにアクセス制限がある、などの社内事情があるためだ。
REST APIでチケット登録したり、メールによるチケット自動登録とか色々やり方はあるだろうが、チケットの内容を手動で転記する場合、社内Redmineサーバーのチケットに、オフショア専用のRedmineサーバーのチケットにリンクさせるリンク型カスタムフィールドを作っておく解決方法もある。
つまり、社内のRedmineサーバーで、オフショアの受入バグを起票したら、オフショア専用のRedmineサーバーのチケットにも同じ内容を転記して、リンク型カスタムフィールドで遷移させるようにしておき、社内のSEやユーザもオフショア専用のRedmineサーバーでオフショアチームがどんな進捗状況であるか、外部リンクから辿ることができる。
カスタムフィールドにチケット番号を書く運用にすれば、社内Redmineチケットとオフショア専用Redmineチケットの組合せデータが残るので、双方のデータをExcel出力して、好きなように進捗報告を作ったり、メトリクス集計すればいい。
【2-2】他の使い方としては、例えば、外部ユーザ向けのサポートデスクWebシステムや、社内の品質管理システム、社内の原価管理システム、社内のドキュメントサーバーなどへのリンクをRedmineのチケットの属性の一つとして持たせることも考えられる。
大企業ほど、既に古い品質管理システムが稼働していて、すぐに廃棄もできない場合も多いので、Redmineからの片方向のリンクでもあれば、過去データを参照しやすい。
Redmineはバージョンアップするたびに、細かな機能が改善されているので、その機能をどんな場面でどのように使えば効果的なのか、を考えるのが楽しい。
他にも色々探ってみる。
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