Wiki ListsプラグインでRedmineをカード型DBと見なしRedmineをCRM化するアイデア
Wiki ListsプラグインでRedmineをカード型DBと見なすアイデアをメモ。
ラフなメモ書き。
【参考】
tkusukawa/redmine_wiki_lists: wiki macros of redmine to display lists of issues.
Wiki Lists - Wiki Lists - r-labs
RedmineCRM - Premium Redmine plugins, CRM, Helpdesk, Invoices
プロジェクト管理ソフトRedmine用プラグイン「RedmineCRM」を追加しました|新着情報|テガラ株式会社
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【1】カード型DBは名刺や年賀状の管理みたいなもの。
ITに詳しくない人なら、RDBよりもカード型DBの方が親しみやすいだろう。
3分でわかる!仕事に役立つExcelテクニック - データ入力は“カード型データベース”方式でお手軽に:ITpro
ASCII.jp:世界初!? クラウドベースのカード型データベース (1/7)
カード型DBのUIは初心者には分かりやすい。
入力したデータがそのまま一覧になるだけ。
カード型DBは名刺管理のように、顧客データ管理で使いたいものだ。
つまり、カード型DBのUIはCRMと相性がすごくいい。
すなわち、カード型DBで顧客の名刺から顧客データを登録し、打ち合わせや受注状況、請求やフォローなどまでデータを紐付ければ、CRMそのものになる。
【2】では、Redmineでカード型DBを実現できるだろうか?
@mattaniさんから、Wiki Listsプラグインを使うとRedmineをカード型DBと見なせるよ、という話を聞いて、これだ!と思った。
WikiListプラグインは、RedmineのWikiマクロを拡張して、チケット集計やクエリを実現してくれる。
【2-1】カード型DBの実現方法のイメージはこんな感じ。
「台帳」トラッカーのチケットを1枚作る。
次に、「名刺」トラッカーのチケットに、オペレータが顧客情報をどんどん登録していく。
もちろん、台帳トラッカーや名刺トラッカーは、カスタムフィールドを追加して、名刺や台帳用にカスタマイズすればいい。
最後に、名刺トラッカーを抽出するクエリを作り、台帳トラッカーのチケットの説明欄に、WikiListプラグインのWikiマクロでそのクエリを書けばいい。
すると、台帳トラッカーのチケットの説明欄に、名刺チケットの一覧が表示される。
もちろん、表示項目はWikiマクロで好きなようにカスタマイズできる。
また、Ver3.3から、トラッカー単位にチケット編集の権限を制御できるようになった。
つまり、管理者は台帳トラッカーを編集できるが、オペレータは名刺トラッカーしか登録できない、という運用も可能だ。
Redmine 3.3新機能紹介: トラッカーに対するロールベースの権限制御(チケットの閲覧/追加/編集/削除/注記の追加) | Redmine.JP Blog
【2-2】この方法によって、何が変わるのか?
つまり、「台帳◇--名刺」というチケット構造を表現できる。
たとえば、WikiListのマクロで、グループ単位の顧客リスト、地域別の顧客リスト、優先順位別の顧客リストで分けて、複数の台帳を作ればいい。
そうすれば、台帳トラッカーのチケットだけを管理すれば、全ての名刺を好きなように整理することができる。
【2-3】チケットの再帰構造をWikiListプラグインで実現する方法以外に、「親子」「関連する」「先行・後続」のチケット関連機能を使うやり方もある。
「親子」「関連する」「先行・後続」のチケット関連機能よりもWikiListプラグインが優れている点は、手軽さにあるだろう。
チケットの関連機能は、画面上で手作業で登録する必要があり、手間がかかる。
また、チケットの関連の整合性を取るのが面倒。
しかし、WikiListプラグインなら、SQLの感覚でチケットを簡単に抽出できる。
ちょっとWikiマクロを書くだけで、特定チケットに、配下のチケットをまとめることができ、すぐにリンクで詳細を見ることもできる。
なお、「親子」「関連する」「先行・後続」のチケット関連機能があれば、ガントチャートを綺麗に表示できるメリットがあるが、その保守は結構面倒だ。
ガントチャートを使う必要が無いならば、WikiListプラグインでカード型DBを実現する方が手軽だし、いくらでもチケットを登録しても好きな様に集計したり抽出することができるメリットがある。
【3】Redmineチケットをカード型DBと見なすことで、どんな利用シーンが増えるだろうか?
まず、Redmineのデフォルト機能のまま、CRMの機能をかなり実現できるのではないか?
たとえば、顧客データ管理用のRedmineサーバーを立ち上げて、ほとんどのチケットは名刺データそのもの。
台帳チケットは、地域別・グループ別・優先度別などの観点で名刺チケットを集めたもの。
打合せチケット、問合せチケット、案件チケットは、顧客の問合せなどのヘルプデスク管理に相当する。
つまり、チケット管理だけで、顧客の属性情報の管理だけでなく、顧客とのやり取りの履歴もRedmineで一元化できるはずだ。
最終的には、CRMだけでなく、帳票ワークフロー管理のようなBPMツールにも一般化できるだろう。
Redmineの面白さは、色んな事例や業務に適用できる点だ。
そのメリットの背後には、PMBOK、ITIL、ソフトウェア工学、CRM、BPMなどのアイデアが隠れているからこそ、面白いのだ。
色々考えてみたい。
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