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2017/08/27

第17回Redmine大阪の感想 #redmineosaka

昨日開催された第17回Redmine大阪の感想をラフなメモ。
疲れているので書きかけ。

【参考】
Redmine大阪 第17回勉強会 - connpass

Redmine大阪 第17回勉強会「Redmineの全文検索エンジンとRedmine3.4.0の徹底解説!」#redmineosaka - Togetterまとめ

【勉強会メモ】Redmine大阪 第17回勉強会 - radioc@?

Redmine大阪 第17回勉強会 LT発表内容(足羽川永都(エイト)) - カクヨム

Redmine大阪 第17回勉強会 - 全文検索でRedmineをさらに活用! #RedmineOsaka - ククログ(2017-08-27)

「Redmine大阪 第17回勉強会」で弊社代表の前田が新機能を活用した便利な使い方について発表 - ファーエンドテクノロジー株式会社

【1】今回の勉強会のテーマは「Redmineの全文検索エンジンとRedmine3.4.0の徹底解説!」

@g_maedaさんの講演を聞いて、Ver3.x以降、Redmineはサポートデスク向け機能がすごく充実しているように思えた。
たとえば、管理画面で「ロールごとのトラッカーの参照更新制御」を使えば、1個のプロジェクトで顧客と社内担当者がチケットを共有している時、お客に見せないトラッカーを指定することで、チケット管理できる。

他に、最終更新者のフィルタを使えば、顧客が最終更新してレスしていないチケットを抽出できる。

つまり、Redmineの最新機能をより深く理解することで、Redmineの新たな機能をサポートデスクの業務にフィットギャップ分析すれば、かなりの範囲をカバーできるだろう。
そうすれば、サポートデスク業務は、Redmineでほとんどカバーできるだろうし、Redmineの痒くて使いやすい機能によって、業務を効率化することができるだろう。

Redmineの最新機能を、どの業務のどのユースケースに使用すべきか、を考えるのは、とても楽しい。
Redmineによる新しい利用方法が、業務をITによりフィットさせてくれるからだ。
その感覚はパズルに似ている。

【2】須藤さん、赤羽根さんの講演を聞いて、Redmineをナレッジシステムにするには全文検索の機能強化が重要であると改めて認識した。

5月の東京Redmine勉強会当時よりも、全文検索プラグインはさらに機能強化されて、性能もより強化されたらしい。
また、現在実装中だが、類似Issueの画面キャプチャの紹介があり、興味がそそられた。
つまり、入力したチケットを開くと、説明欄の下部に、類似した過去のチケットが数件表示されるらしい。

この機能は面白い。
Amazonの関連商品表示、GoogleAdsenceと同じように、あなたのチケットはこのチケットに似てませんか?とRedmineが示唆してくれるわけだ。
たとえば、似たような障害修正、似たような問合せのチケットが表示されるので、チームに加入したばかりの人にとっては、とても参考になるはずだ。

さらに、@sakaba37さんが言われるように、担当者ごとの傾向も表示できれば、プロセス改善に役立てることができるだろう。
たとえば、障害チケットを起票したら、最近、あなたは異常系のバグが多くないですか?気を付けましょう、みたいにRedmineがサジェストする、とか。

akipiiさんのツイート: "#RedmineOsaka RT @sakaba37: 類似チケットが気になった。担当者でもヒットするなら、パグの傾向が分かるかも。 https://t.co/pOGlpByw21"

すなわち、全文検索エンジンによって、Redmineに蓄積された障害・問合せ・仕様変更の履歴をデータマイニングして価値ある情報を抽出して、ユーザにフィードバックできる可能性がある。
さらに、機械学習や人工知能などの最近のライブラリを適用すれば、類似Issue機能をより強化できるだろう。

akipiiさんのツイート: "Redmineに機械学習や人工知能を適用する事で更なる効果を目指す野心的な事例。 RT @ktou: Redmine大阪 第17回勉強会での資料です! - 全文検索でRedmineをさらに活用! - https://t.co/kdERFEYVvY #RedmineOsaka"

但し、1点気になったのは、Redmineのチケット枚数が少なすぎる場合、サジェストできるデータが少ないために、精度が低くなり、類似Issueやスマートナビのような機能のメリットが出てこないのでは?と思った。

しかし、パネルディスカッションで須藤さんの回答を聞くと、他の社内のRedmineインスタンスのデータを活用したり、ネットに溢れているデータを活用できれば、カバーできるのではないか、と。
つまり、デフォルトのメタデータをあらかじめ持たせておけば、それほどずれないサジェストができ、じきにチケットが蓄積されれば、精度が上がる、というようにできないか、と。

この辺りは考えると色々面白そうだ。

また、赤羽根さんの講演によれば、Redmine3.4+全文検索プラグインによって、Redmineの性能上の弱点はほぼなくなる、とのこと。
全文検索プラグインを入れるメリットは、単純に検索が高速化されるだけでなく、検索結果がスコア表示されて有用な情報が上位に出てくるので、より使いやすくなる、とのこと。

個人的には、Redmineプラグインは日本人が開発したものに限定する方針がいいと思っているので、クリアコードさんの全文検索プラグインもRedmineのVerUpに追随してくれるはずだから、入れてみてもいいと思った。

【追記1】
@akiko_pusuさんの言う通り、「検索が賢ければ、記録した後は安心して忘れることが出来る」のは心理的なメリット。

あきこさんのツイート: "プラグインの組み合わせ確認で初めて試してみました。groonga入れる&エンジン確認するのにちょっと手間取ってしまいましたが、検索が賢くなるのはとても良い!私は忘れっぽいし休んだりが多かったので、検索が賢ければ記録した後は安心して忘れることが出来る。本当に良い気がします。 https://t.co/n2xYyWjMRy"

【追記2】
Redmineが度重なる機能追加で重くなる中で、最新版のRubyやRailsが地味にRedmineの性能改善に貢献している、という重要な指摘があった。

Redmine大阪第17回勉強会に参加した - Basic

(引用開始)
「Redmineチューニングの実際と限界 ~ 200万チケットでもサクサクなRedmineの作り方~ 改訂3版」 (赤羽根州晴さん)

Redmineの管理を専門に担当されていた方の講演。
RubyやRedmineのバージョンの違いによるパフォーマンス測定の結果も紹介されており、「機能が増え続けるRedmineの処理の重さを、RubyやRailsの足回りが地道に改善してカバーしている」状況がよく理解できた。
(引用終了)

【3】他の資料は下記。

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