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2017/11/11

第13回東京Redmine勉強会の見所 #redmineT

@madowindaheadさんが第13回東京Redmine勉強会の見所を公開されていたので、自分も書いておく。
以下、ラフなメモ書き。

【参考】
第13回勉強会 - redmine.tokyo

門屋 浩文さんのツイート: "来週の第13回https://t.co/EeqCzge6c7の見どころ! #redmineT https://t.co/7T2RrBBjUb @madowindaheadさんから"

第13回redmine.tokyoの見どころ! | MadosanPlace 新しい風をプラス!

【1】今回のテーマは『Redmineの今と未来』。
スタッフと企画した時に、Redmineの運用や管理面の講演は現時点の話、次期バージョン4.0に伴う技術面の講演は未来の話だね、という意見が出て、このテーマに決まった。

【1-1】運用面の話は、見える化の話とJAXAの利用事例のお話。
Redmineのチケット集計結果を見える化する内容は、特に、プロジェクトリーダー層が興味を持つだろう。
彼らから改善要望として出てくる意見のほとんどが、このテーマに関わる内容だからだ。

また、JAXAのRedmine利用事例をようやく東京でも講演頂けるようになった。
昨年夏にRedmine大阪で講演して頂きましたが、その時の内容からブラッシュアップされている、とのこと。

JAXAのスーパーコンピュータ活用課でRedmineを使ったチケット管理システムの経験論文: プログラマの思索

日本の大企業におけるRedmineの利用事例の資料のリンク: プログラマの思索

JAXAのRedmine利用事例で興味深いのは、Redmineの機能を論理モデルの観点で階層構造でモデル化していること、その分析内容を元に「ロールのORルール」「カスタムフィールドのANDルール」などのプラクティスを生み出して、利用プロジェクトの多様性をRedmineの機能で制御しようとしている点だ。

JAXAのRedmineモデル~Redmineはレイヤ構造になっている: プログラマの思索

これは、アナリシスパターンにおける「知識レベル・操作レベル」に相当する、という指摘もあった。
その後、他にどのようなプラクティスを研究されているのか、楽しみ。

【1-2】Redmineの次期バージョン4.0では、Rails5に対応が予定されているので、アーキテクチャが大幅に変わることになる。
特に、既存のRedmineのプラグインは、現状のままでは全く動かなくなる、という指摘があった。

そこで、Rails5におけるプラグイン開発の内容、さらに初心者向けにRedmineプラグイン開発のお話も合わせて、アジャイルウェアの堂端さんに講演を依頼することになった。
日本では、OSSのプラグイン開発者が多いし、スタッフにもプラグイン開発者がいるので、直接的に役立つだろうと思う。

【1-3】LTでは、数多くの方に講演していただくことになった。

特に、ファーエンドテクノロジーの石川さんのお話が個人的に興味がある。
理由は、Redmine本家にガントチャートの改善パッチを送られているからだ。

Redmineのガントチャート改善パッチに注目している: プログラマの思索でも書いたけれど、Redmine標準のガントチャートは正直使いにくい。
チケットタイトル欄の枠を広げたい、担当者を表示したい、ガントチャート画面上で編集したい、などの改善要望は2010年頃からずっと、Redmine本家にも要望があがっていたのに、ずっと改善されて来なかった。
しかし、ようやく、石川さんがパッチを送ってくれて実現可能性が上がった。
今は、Ver4.1のターゲットバージョンで設定されている。

Redmineを改善するパッチを書いて、OSSへの貢献もする仕事 - ファーエンドテクノロジー株式会社

また、日本ではRedmineの利用度合いが高いのに、Redmine本家へのフィードバックが少ない状況に対し、石川さん他幾人から、Redmine本家へのパッチが最近あげられている。
まだ少ないけれど、利用ユーザだけでなく開発者として日本人も貢献できればいいな、と思う。
(自分もやらねば、ね。。)

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