ステルス駆動開発でRedmineを浸透させるアイデア
Redmineを浸透させるには、陰でこっそり運用して、ボトムアップで普及させる「ステルス駆動開発」が良い、というツイートを見つけたのでメモ。
以下、主張のないラフなメモ書き。
【1】大企業や規律のうるさい現場では、標準ツールとか標準プロセスなどが押し付けで入っていて、使いにくい場合が多い。
だから、こっそり陰で、自分たちのチームに合ったツールとプロセスでやりたい時がある。
では、どうやって進めればいいのか?
上記のツイートから類推すると、上司の見えない場所でツールを導入して、現場で使ってみて、各チームに浸透させて、ボトムアップで認めさせる方法がある、という。
「ステルス」にはそんな意味合いが含まれているのだろう。
【2】上記のやり方は、以前、@sakaba37さんが言っていた「補完チケット方式」や「アダプタブルWF」に似ている。
つまり、ExcelのWBS管理が既に運用されているけれど、その運用からこぼれ落ちた障害管理、課題管理などをチケット管理でフォローする、というやり方だ。
さかばさんのツイート: "本人的には、保守本流のつもりです。 RT @akipii: 補完チケット方式はチケット駆動開発の先祖返り http://t.co/Q3xj7EuK"
実際のシステム開発では、プロジェクトリーダーが引いた理想的なガントチャート通りに進むことはなく、むしろそこからこぼれ落ちた数多くの細かな作業・障害・課題の管理の方が重要だ。
それらを漏れなく、1つずつ解決していくことで、納期が見えてくる。
そんな時に、きれいなガントチャート管理にこだわるよりも、泥臭く一つずつチケット管理してこなしていく方が、リスク対策になると思う。
但し、Excelとチケット管理の二重運用になるので、面倒な部分はある。
【3】上記では、ステルス駆動でRedmineを運用してきたことで、アジャイルな雰囲気が出てきた、という話があった。
おそらく、チケットで作業が見える化され、チケットがどんどん消化されていく様子なのだろう。
それは、Redmineの導入時に目指していた当初の目的とは違うかもしれない。
でも、そういうRedmineの副作用こそが、面白い点だと思う。
良いツールは、想定していなかった数多くのメリットや効果をもたらしてくれる。
そういう副作用をもっと調べて整理してみたいのだ。
【4】他に、会社で標準Redmineがあるけれども、自分たちのチームに合ったRedmineを陰でこっそり導入するという「野良Redmine」「闇Redmine」という症状もあった。
つまり、会社内に複数のRedmineインスタンスが存在している状況になる。
ステルス駆動開発では、複数Redmineインスタンスの運用も含まれるのだろうか?
もちろん含まれるだろう。
ステルス駆動開発で生まれた野良Redmine、闇Redmineは良いものなのか? 悪いものなのか?
以前考えたことをふりかえると、状況によって評価が違うのだろう。
Redmineインスタンスとプロセスの関係~Redmineは組織に従うのか、Redmineに合ったチームを作るべきか: プログラマの思索
気象庁の数値予報課におけるRedmine利用事例: プログラマの思索
【その他】
「ほげほげ駆動開発」を調べた人がいたので、リンクしておく。
もちろん「チケット駆動開発」も含まれている笑
○○駆動開発(xDD)がどれだけあるか調べてみた - shouhの日記
門屋 浩文さんのツイート: "まあ、そのプロジェクトは利用経験者も効果も知ってるメンバーが多かったので時間の問題なだけでしたが 自己把握にも使えるredmine(笑… "
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