PlantUML Example for モデルベース要件定義テクニックの記事のリンク
@ogomrさんのPlantUML Example for モデルベース要件定義テクニックの記事がとても参考になるので、リンクしておく。
以下は、論理的でないラフなメモ書き。
【参考】
PlantUML Example for モデルベース要件定義テクニック - Qiita
歴史の流れをPlantUMLのシーケンス図で書き起こす事例のリンク: プログラマの思索
【1】最近、PlantUMLに着目していて、色々試しているのだが、@ogomrさんのPlantUML Example for モデルベース要件定義テクニックの記事がとても参考になった。
ストーリーは、モデルベース要件定義テクニック(RDRA)で使われるUML技法を、PlantUMLを使って書いてみよう、という流れ。
モデルベース要件定義テクニックは、UMLの技法をプロファイルで拡張していて、Enterprise Architectにはそのテンプレートがあるが、astahでは使えないので、いつも残念に思っていた。
だから、PlantUMLでモデルベース要件定義テクニックの技法を使えるのは非常に嬉しい。
記事では、コンテキスト図、概念モデル、ユースケース、データモデルなどがPlantUMLで紹介されている。
【2】RDRA(モデルベース要件定義テクニック)については過去に色々試していた。
僕は、UMLを要件定義に使う場合にRDRAの技法や考え方が非常に役立つ、と思っている。
さくさく要件定義(リレーションシップ駆動要件分析RDRA)セミナーの感想 #RDRAセミナー: プログラマの思索
リレーションシップ駆動要件分析による実践的な要件定義手法の記事のリンク: プログラマの思索
理由は、UMLを要件定義に使おうとすると、要件を複数の観点で分析したい時に、粒度やトレーサビリティがバラバラになりやすい弱点があるが、モデルベース要件定義テクニックを使えば、その弱点を克服できるから。
実際、UMLやオブジェクト指向分析の技法を使うと、中間成果物が多い割には、結局、どんな要件が決まったのか、という事が分かりにくい時がある。
一方、モデルベース要件定義テクニックでは、システム地図の一部にUMLの各種ダイアグラムが埋め込まれ、それらがどんな粒度でどのように関連しているか、システム地図を鳥瞰する観点で要件を整理できる。
僕は、下記の記事にあるシステム地図の中で、「システム外部環境」「システム境界」の部分が一番重要と思っている。
要件定義支援ツール「要件のツボ」によるRDRAの実践 (1/3):CodeZine(コードジン)
なぜなら、人とシステムが相互作用するI/Fは、それら2つの観点で整理でき、相互に関連させることで、トレーサビリティを確保できるからだ。
結局、モデリングで一番重要で、かつ、難しい部分は、各モデルの粒度を揃えてレイヤ化することと、各モデルのトレーサビリティを保証することだと思う。
だから、モデルベース要件定義テクニックのような考え方を、具体的な技法で表現できると非常に心強い。
【3】PlantUMLには非常に可能性があると思う。
システム開発がプログラミング主体であるのと同じく、設計書もテキスト化して、構成管理の配下に置きたい野望があるから。
そのイメージは1年前に書いていた。
PlantUMLを使ってExcel設計書をテキスト化するアイデア: プログラマの思索
仕様書にもExcel脱却が求められている: プログラマの思索
一般ユーザやプログラマへ業務イメージや技術イメージを説明する時に、何らかの図や絵を描いた資料を作るが、それらはExcelやパワポでは作りたくない。
そこで、PlantUMLを使えば、プログラミングと同じ感覚で書けるし、Webで情報共有もしやすい。
さらに、PlantUMLで描いたモデルも、モデルベース要件定義テクニックのように、各モデルの粒度やトレーサビリティを意識した規則に当てはめれば、その精度も上がるだろう。
PlantUMLが普及すれば、UMLは中間成果物が多すぎて使いものにならない、という声よりも、プログラミングの概念設計の一部として普通に使う、という考え方に変わるだろうと期待できる。
@u6k_yu1さんと同意見だ。
そして、最終的には、モデリングの根本問題の一つである「モデルの粒度を揃えてレイヤ化すること」「モデルのトレーサビリティを保証すること」も、PlantUMLとモデルベース要件定義テクニックを併用することで、具体的な解決方法を持って解決できそうな気もしている。
そのアイデアも試してみる。
astahで設計書とモデル、プロセスをつなぐ為の資料のリンク: プログラマの思索
モデル間のトレーサビリティと粒度、変更管理に関するastahのあるべき姿: プログラマの思索
モデルの粒度とトレーサビリティ、変更管理の問題は、モデリングツールではなくUMLそのものに真因があるのではないか: プログラマの思索
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