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2019/02/11

法律のケース問題をモデル化するアイデア

法律のケース問題を図解する事例を、ネットサーフィンしながら見つけたのでメモ。
アイデアをラフなメモ書き。

【参考】
中小企業診断士試験 一発合格道場 ≫ Blog Archive ≫ 【法務】ケース問題を打破する図解術

UMLの概念モデルで法律を理解するアイデア: プログラマの思索

法務脳の作り方part1: プログラマの思索

【1】上記の記事によると、法務のケース問題を図解するパターンは2つある。

【1-1】一つは、民法のように「誰がどんな権利を主張できるか」のケース。
重要ポイントは、利害関係者とその権利・義務の関係を明確にすること。
つまり、利害関係者の関係を明確にできるようにモデル化すること。

なぜなら、民法では、被害者・加害者、あるいは背信的悪意者のようなステークホルダーのうち、誰が権利を持っているのか、権利を主張できるのか(対抗要件)をケースごとに見抜くのが重要だからだ。

(引用開始)
1. 図解術その1~登場人物を整理してみる
冒頭にトラブルについての長い状況説明があり、「どのような権利を主張できるか」等の設問があるタイプの問題です。
主に民法関連の問題に多い形式です。

例として、H18年度の第9問-設問1を見てみましょう良い
不法行為と債務不履行の問題です。
(中略)
「X社が主張できるもの」を問われているので、X社をとりまく登場人物とその関係を図で整理してみます
(中略)
作図する際に意識した点は、大きく以下3点です。

・登場人物を明確にする (X社/Y/Z社/B社)
・登場人物の属性を示す (X社はライセンス利用者/Yは保持者/等)
・登場人物の関係性を示す (ライセンス契約/等)

このように登場人物が多く事象が複雑な場合には、一目で全体を俯瞰できることが重要なポイントになると思いますキー
(引用終了)

【1-2】もう一つは、知的財産法のように「ある時点で権利の出願を行うが、他社より「権利侵害である」と言われる」ケース。
重要ポイントは、時系列で権利の出願・公開・侵害の申請などのイベントを整理すること。
なぜなら、「多くの知的財産権は、基本的に”先願主義”を取っているため、誰の行動が一番先なのかを意識することが重要である」ためだ。

(引用開始)
2. 図解術その2~時点を意識する
知的財産権関連の問題に多い形式、過去のある時点で権利の出願を行うが、他社より「権利侵害である」と言われるようなタイプの問題です。

例として、H21年度の第9問を見てみましょう
商標権の問題です。

商標権登録を行うためにライバルであるD社への対処を問われているので、C社とD社の現在までの行動を時間の流れと共に整理してみます。
例えば、こんな感じです。

作図する際に意識した点は、大きく以下3点です。

・誰が (C社またはD社)
・いつの時点で
・何を始めたのか

多くの知的財産権は、基本的に”先願主義”を取っているため、誰の行動が一番先なのかを意識することが重要であると思っています
(引用終了)

【2】上記の事例より、下記でまとめられるだろう。

・民法は「利害関係者の図」が有効。
 なぜなら、権利・義務・対抗要件を明確にしたい為。
 →パッケージ図、クラス図、ユースケース図、コラボレーション図が有効か?

・知財は「イベントの時系列」が有効。
 なぜなら、先願主義なので、誰の行動が一番先なのかを明確にしたい為。
 →アクティビティ図、タイミング図?

過去にも、UMLの概念モデルで法律を理解するアイデア: プログラマの思索で、刑法の概念をクラス図でドメインモデルで描いてみる、という事例もあった。

この辺りを整理してみたいと思う。

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