RedmineのUserPrefernceにはシリアライズしたデータを格納している
RedmineのUserPrefernceにはシリアライズしたデータを格納している記事があったので、メモ。
以下、脈絡のないポエム。
【参考】
あらためて感心したRedmineのデータ利用方法(UserPrefernce 編) - ファーエンドテクノロジー株式会社
【1】UserPreferenceには、マイページに表示したいブロックの情報がハッシュ化されてシリアライズされてテキスト文字列で登録されている。
この実装のおかげで、ログインIDに紐づく情報はシリアライズされたデータに含めることができる。
例えば、直近の機能改善「プロジェクトセレクタにブックマークと最近使用したプロジェクトを表示」には、この実装を使っているらしい。
なるほど、この実装のおかげで、プロジェクトのプルダウンが非常に使いやすくなった。
Patch #31355: Bookmarks and recently used projects for the project jump box - Redmine
「Redmine 4.1 新機能選抜総選挙」で紹介できなかった新機能 10選 - ファーエンドテクノロジー株式会社
【2】データモデリングにこだわっていると、正規化されていないデータで設計しているように思えてしまうが、プログラムの観点では、集約(Aggregate)されたオブジェクトで格納されている方がはるかに扱いやすい。
一つの情報の中に芋づる式にすべての情報にアクセスできるからだ。
一方、T字型ERでは、「エンティティが他のエンティティとの関係を内部に取り込んでいることを「純度の低下」と考えている」という立場もあるらしい。
つまり、こういう情報は別テーブルで保持すべき、という考えになる。
「ドメイン駆動設計」感想(1) - なぜファットモデルになるのか - 極北データモデリング
たぶん、この観点の対立は一昔前に流行したORインピーダンスマッチの問題点に行き着くのだろう。
昨今の流れでは、データ永続化の手段はRDBだけとは限らないので、状況に合った利用方法が勧められるだろう。
O/Rマッパーが悪いのはオブジェクト永続化にRDBを使おうとしたことが悪い | Qrunch(クランチ)
【3】上記の記事で興味を引いたのは、UserPreference と同等の機能を持つProjectPreference のようなモデルが作られれば、Redmineのあらゆる機能をプロジェクト単位で制御できるのではないか、という指摘だ。
(引用開始)
個人的には Redmine.org - Feature #4016: Make app settings overridable at project level で UserPreference と同等の機能を持つ(ProjectPreference のような)モデルが組み込まれればプロジェクトごとの設定項目を拡張することも容易になる (画面テーマなどもプロジェクト単位で設定が可能になる)はずです。これによりRedmineはさらに使い勝手が良くなると思います。
(引用終了)
Feature #4015: Make app settings overridable at project level - Redmine
以前から、Redmineの管理画面をユーザ権限やプロジェクト単位で制御したい、という話があった。
その時に、ProjectPreferenceに似たオブジェクトがあれば、機能改善の実現のハードルがすごく下がるかもしれない。
Redmineのワークフロー設定を拡張する機能提案~Redmineは汎用的なBPMツールになりうるか: プログラマの思索
この辺りも色々考えてみる。
| 固定リンク
「モデリング」カテゴリの記事
- リプレースとアーキテクチャモダナイゼーシヨンの違いの本質は何なのか?(2026.04.08)
- すり合わせの優位性は健在か?日本の製造業が直面するPLM活用とMBSEソフトウェア運用の理想と現実(2026.03.29)
- アーキテクチャモダナイゼーションにおけるAMETチームの役割と責任範囲は何か(2026.03.23)
- アーキテクチャモダナイゼーションとはそもそも何なのか?(2026.03.22)
- 自動車の組込ソフトウェア開発が難しい理由は3つある(2026.02.23)
「Redmine」カテゴリの記事
- JTCの壁を壊す「Redmine参謀本部」という戦略~現場の職人気質を活かす組織論(2026.05.19)
- 第30回東京Redmine勉強会の感想 #redminet ~古いチケット管理基盤にAIという新しい衣を被った未来(2026.05.16)
- 製造業がRedmine導入で必ず聞く3つの質問~MS Project派がRedmine導入で悩むこと(2026.05.03)
- RedmineのAI支援機能はチケット管理システムにとって重要な要件だ(2026.04.29)
- マイクロマネジメントに陥ったチケット駆動開発の罠と再生戦略 #redminet(2026.04.26)


コメント