ディープラーニングと知能の本質は「画像」ではないかという記事のリンク
ディープラーニングと知能の本質は「画像」ではないか、という記事がとても面白かったのでリンクしておく。
【参考】
いつでもLOUPE:「黒魔術とディープラーニング―科学からの卒業」
ディープラーニングと知能の本質は「画像」なのか?|人工知能はどのようにして「名人」を超えるのか?|山本一成|cakes(ケイクス)
人工知能は生命と同じく「目」を手に入れ、爆発的に進化する――AI研究の第一人者・松尾教授が語る企業と消費者のコミュニケーション変革 - ITmedia NEWS
【感想】
人が情報を入出力するモノは、言葉・音・画像の3つ。
ディープラーニングは画像認識が得意なので、言葉・音も画像データに変換できれば、人が認識できる情報は全てディープラーニングで一括処理できる。
そして、その方が言葉・音の解析の精度も高くなる、というストーリー。
「AI(ディープラーニング)が人間の手を借りず、画像や映像に写っているものを認識できるようになる」。
すると、画像認識こそが知能の本質ではないか、という仮説が成り立つ。
では、なぜ、画像認識が知能と密接に関係するのか?
実は、生物進化の歴史の大事件である「カンブリア紀の大爆発」の事象と似ているのではないか、という上記の記事の指摘が非常に面白かった。
アンドリュー・パーカー氏の「眼の誕生」は僕も以前一度読んだことがある。
読んだ時は、たかが眼球という一つの機能がそれほど重要なモノとは思えなかったので、あまり感動がなかった。
「眼の誕生」;アンドリュー・パーカー著 読書感想 - 不確定な世界
しかし、ディープラーニングが画像認識に非常に強く、自ら特徴量を抽出して学習していける仕組みを持っていることを考えると、カンブリア紀に眼の誕生が生物進化に大きな影響をもたらした事件と非常に似ているように思える。
たかが画像認識と思っていたけれど、言葉も音声も画像データに一度変換できるならば、全てディープラーニングの対象となり、認識の精度を上げることができる。
一方、人間の脳みそは、言葉や数字などの抽象的機能をつかさどる左脳、画像などの直感的な機能をつかさどる右脳を持つ。
絵描きの能力が高い人は右脳が優れている、という本「脳の右側で描け」を読んだことがあったけれど、実は、右脳の解明がAIやディープラーニングの研究と密接に絡んでいるのかも、という妄想も持った。
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