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2019/11/24

Redmine互換のディストリビューションRedMica

先日、Redmine互換のディストリビューションとしてRedMicaがリリースされたので、メモ。
あくまでも一つの意見。

【参考】
Redmine互換課題管理システム「RedMica」 リリースの狙い - ファーエンドテクノロジー株式会社

Redmine 4.0.5 を RedMica 1.0.0 に移行する - Qiita

Redmine を RedMica に移行する | JI0VWLのFreakな日常

redmine tokyo の衝撃|makoto0119|note

第17回東京Redmine勉強会の感想 #redmineT: プログラマの思索

【1】RedMicaが「Redmine互換のディストリビューション」という意図は、プレスリリースの通り。

(引用開始)
RedMicaはRedmineと別れて新たな道を歩むものではありません。
「今日使える明日のRedmine」という言葉が示す通り、Redmineの開発成果をより早く利用者に届けるのが目的です。
Redmineから枝分かれして独自に進化する「フォーク」ではなく、むしろRedmineの一つの配布形態、「ディストリビューション」とご理解いただければと思います。
(引用終了)

以前、RedmineからフォークしたChiliProjectがあったが、結局EOSになった。

Redmineから分岐したChiliProject: プログラマの思索

RedmineクローンChiliProjectが終了されたらしい: プログラマの思索

OpenProjectもRedmineからフォークして独自開発されているようだが、その後の発展はよく知らない。

「近代化Redmine」ことOpenProjectでスクラム開発のプロジェクト管理 - Qiita

他にも、PHP版Redmineクローンがあったが、その後の発展はよく知らない。

最近のCandyCane - PHP版Redmineでタスク管理を始めよう

Redmineは開発が非常に活発なので、フォークしたとしても、本家の機能より見劣りすると使われなくなるのだろう。
過去にRedmineからフォークしたソフトウェアがいずれも、事実上活動していない状況を見ると、フォークするリスクは大きいと考える。
よって、RedMicaがRedmineのtrunkに追随する方針にしたのは賢明だと考える。

【2】なぜ、RedMicaを開発したのか、という目的は、プレスリリースの通り。

(引用開始)
しかし、現在のRedmineはリリースが不定期かつ間隔が長めで、スケジュールも明示されていません(コミッターである私にも分かりません)。
せっかく開発しRedmine本体に取り込み済みの新機能をいつお客様の環境にデプロイできるのか全く不明です。
リリース時期の目処がまったくわからないまま開発済みの新機能を長期間お客様にお届けできないことを大変残念に思っていました。

RedMicaはこの問題を解決するための手段です。
Redmineの最新のソースコードに常に追従するファーエンドテクノロジー版Redmine「RedMica」をリリースすることにしました。
当社が主体となってメンテナンスするソフトウェアであればリリースを自由にコントロールできるので、Redmineの最新の開発成果をこれまでより早くお客様に届けることができるようになります。
(引用終了)

Redmineのリポジトリを見れば、使いやすさを中心とした細かな機能改善は、活発に行われている。
しかし、リリース時期は不定であるので、パッチとして取り込まれた改善機能はすぐには利用できない弱点があった。
その弱点を解決する方針の一つとして、RedMicaが生まれた、とのこと。

RedMicaのメリットは、@g_maedaさんがコミッタなので、Redmineを十分に知り尽くしているだろうから、気兼ねなく使えるだろう、という安心感があること。

一方、redmine tokyo の衝撃|makoto0119|noteの通り、たとえRedMicaがディストリビューションであっても、Redmineからフォークするリスクがあるのではないか、という意見もある。

個人的意見としては、Redmineコミュニティで長年、@g_maedaさんがRedmine愛を持って活動されてきた言動を見る限り、Redmine本家を大切にしながら開発されるだろうと思っている。


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