Scrum@Scale入門のリンク
原田さんのScrum@Scale入門のリンクをメモ。
【参考】
スクラムを組織全体へスケールさせていくフレームワーク「Scrum@Scale」入門(前編)。Developers Summit 2019 - Publickey
スクラムを組織全体へスケールさせていくフレームワーク「Scrum@Scale」入門(後編)。Developers Summit 2019 - Publickey
Scrum@Scale Guide | Scrum at Scale Guide | Guide for Scaling Scrum
Scrum@Scale 入門 | Attractor Inc
大規模Scrumの話は最近良く聞くけれど、どのように拡張しているのか分かっていなかった。
上記の記事を読んで、何となくイメージが浮かんだ。
Scrum@Scaleで優れていると思った点は、課題管理などの意思決定プロセスが階層化されているにも関わらず、意思決定のスピードが速いことだ。
Scrum of Scrumを組織構造に合わせてマッピングさせている点がうまいな、と思った。
(引用開始)
これをSAAB Technologiesという会社、戦闘機のグリペンの開発でやっています。ゲームの「エースコンバット」をやっている人なら、グリペンは良い機体だっていう人、いますよね?
彼らは製造業なので朝が早いです(笑)
7時30分 SCRUMチームのデイリースクラムがあります。
7時45分 SoSのデイリースクラムがあります。
8時00分 SoSoSのデイリースクラムがあって、
8時15分 SoSoSoSのデイリースクラムがあって、
8時30分 EATがあります。
というわけで、スクラムチームが価値を届けることに困るような課題があれば、1時間後にはトップエグゼクティブの知るところとなって、そのEATでさっさと課題に対応できると。圧倒的に早いですよね。
(引用終了)
EATは取締役会に相当するらしい。
最終的な意思決定の責任は、会社の最高意思決定機関に委ねられる。
会社法上の仕組みとScrumの仕組みを上手く調和させるように作っているわけだ。
AgieTourOsakaに行ってきたが、最近の大規模Scrumの事例では、IT企業に限らず、一般企業にも導入されているよ、と聞いた。
話を聞くと、どうやらソフトウェア開発だけでなく、会社の一般業務にもScrumを適用しようとしているらしい。おそらく、Scrum@Scaleのように、課題に対する意思決定プロセスという現場のプロセスと、会社法上の組織としての意思決定の責任を上手く調和させるように、Scrumの仕組みを拡張しているのだろう、と直感している。
そういうことを考えると、Scrumは大したマネジメント・フレームワークなのだな、と改めて思う。
詳細は今後も調べていく。
【追記】
原田さんから、Scrum Patternの本が出版されているのを教えてもらった。
ペーパーバックで高価だが、オンラインでも一部は読めるらしい。
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