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2020/04/12

行動経済学の面白さを紹介する記事のリンク

行動経済学の記事を読んで、チームビルディングやプロジェクト運営に行動経済学の知見を活用できると面白いだろうな、と思った。
ラフなメモ書き。

【参考】
わずか15年で3件ものノーベル賞を出した「行動経済学」の知見が、仕事の役に立ちすぎる件。 | 識学式リータ゛ーシッフ゜塾

マーケティング活動に活かせる行動経済学の基礎知識5選 | PINTO!

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【1】上記の記事には下記の例がある。

1.上司への悪い報告は、良い報告とセットで。かつ悪い話は先にせよ。

「終わり良ければ全て良し」のような経験則が人には染み込んでいるので、その先入観を活かす。

2.人材育成は「褒めても叱っても同じ」

(引用開始)
実際は、単に結果がランダムであり、「極端に悪かったら、次回はすこしマシになる」「極端によかったら、次は当然悪くなる」という現象が起きていただけだ。
(引用終了)

そう簡単に人材育成はできない。

3.昇給はできるだけ小刻みに。できる社員にはカネでなく「地位」を。

(引用開始)
具体的に言えば、年収400万円の人が、年収600万円となったとしても、それはたった4年で「慣れて」しまう。
要は「思い切って給料を上げて、従業員を幸福にする」のはコストパフォーマンスが悪い。
(引用終了)

社員への報いは、お金よりも地位を与えた方がコスト面で良い、ということか。

4.成功企業を検証して法則を導こうとする行為は無意味

過去の成功事例は、「ハロー効果と後知恵バイアス」を起こしやすい。

(引用開始)
これは、人間は「うまくいっている企業には、必ずなにか合理的な理由があるはずだ」と思い込んでしまうためによる。
だが実際、データが証明しているのはそれと真逆の結果だ。
分析から導き出した法則の多くは普遍性、再現性がない。「その時」「たまたま」うまく行ったことがほとんどなのだ。
(引用終了)

5.「わかりやすい」だけで、「知的だ」「信頼できる」と認識される

(引用開始)
これは人間の脳が「認知に関しての負荷が低いほど、好ましいと感じる傾向」を有しているいことに由来する。
(引用終了)

プレゼンではこのテクニックをうまく活用すべき。

【2】心理学の知見を使って、人間の言動が人事制度やチーム運営、経営などにどのような影響を与えるのか、を研究して、その経験則を生み出すのは面白い。
こういう行動経済学の学問は、昨今は、従来からの統計学の理論とコンピューティングパワーの強化によってすごく研究しやすくなったのだろうと思う。

【3】個人的には、チームビルディングやプロジェクト運営に行動経済学の知見を活用できないか、と思う。
プロジェクトリーダーがどのような言葉遣いや行動を行えば、チームをまとめて、プロジェクト運営をスムーズに行えるのか?
プロジェクトリーダーはどのような言動を行えば、リーダーシップをより一層発揮できるのか?

ソフトウェア行動経済学のようなものがあっても面白いだろうと思う。

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