Redmine活動タブの機能改善が提案されている
@g_maedaさんが、Redmine活動タブにTracみたいなポップアップフィルターによる検索機能を提案されていたのでメモ。
門屋さんが一番喜びそうな機能だと思う。
【参考】
Feature #33602: Add an interface to filter activities by user - Redmine
Feature #1422: Date selection for Activity Page - Redmine
#redmine活動家 - Twitter検索 / Twitter
Redmine警察・マイスター・活動家は導入の立役者 | マドびっ! Madosan's View
機能改善の提案は2つ。
一つは、活動タブに「auther」による検索機能を追加して、ユーザ単位の活動ログをフィルタリングすること。
メンバー単位にPJにどれだけ関わって活動したのか、確認する時に役立つ。
もう一つは、活動タブに期間による検索機能を追加して、一定期間の活動ログをフィルタリングすること。
PJの一定期間で、PJがどれだけ活発に動いていたのか、を確認する時に役立つ。
活動ログの更新頻度が多いことは、良い兆候だと考える。
なぜならば、作業の進捗や、作業を妨げる課題や障害をやり取りしている行動が、全て活動ログを経由して探ることができるからだ。
活動ログに表示されない作業は、PJの他メンバーと情報共有しにくいし、誰にも公開されない情報は、結局誰にも役立たない。
どんどんコミットできた、という良いこともあれば、仕様の不備や作業負荷が多すぎる不満もチケットに書かれているだろう。
そういう兆候が活動タブで見える化されなければ、PJにどんより曇った雰囲気が円満し、最後の受入テストで品質悪化や納期遅延が発覚して、炎上案件になってしまう。
PJの喜びも阿鼻叫喚も、Redmine活動ログを見れば、分かるはず。
プロジェクトリーダーであれば、担当PJだけしか見ないけれど、PMOという立場であれば、複数PJを横串で、どんなメンバーがどれだけ活発にチケット更新していたのか、を見たくなる。
活動ログを見れば、上手く進んでいるPJもあれば、火を噴く直前までヒートアップしたPJもあるだろう。
PJ内にある全ての残作業、残課題、障害が見える化されなければ、どんな対処方法が有効なのか、どんな打ち手があるのか、見極めることはできない。
僕もそういう経験は何度もしてきた。
Scrumには、3本柱として、透明性と検査と適応があるが、活動タブはPJの透明性の度合いを評価するのに役立つ。
透明性 - Large Scale Scrum (LeSS)
(引用開始)
スクラムは、チームがプロダクト開発においてどれだけ良い成果を出せているかの鏡として作用し、チームや組織の問題を明らかにします。
この可視性は、 チーム、PO、組織に継続的な改善を促す「検査-適応サイクル」と共に、経験的プロセス管理を支えます。
(引用終了)
メンバー自身の行動がPJにどれだけ貢献できたのか、その貢献度合いは活動タブで表現される。
活動タブを通じて、チケットのログ、Wikiのログ、Gitのログなどへドリルダウンされて、より詳細な活動履歴が分かる。
僕もプロジェクトリーダーとしてRedmineでPJ運営した時、活動タブやロードマップを見るのが好きだった。
面白かったのは、活動タブに活発に表示される若手メンバーは、どんどんモチベーションが上がり、朝会や打合せで堂々と発言する機会が多くなったことだった。
貢献度が見える化されることは、プレッシャーがかかることではなく、メンバーの貢献意欲を高揚させて、より一層成長させるきっかけになりうる。
Redmineのほんのちょっとした機能改善が、プロジェクトメンバーの貢献意欲を引き出し、チームを活性化させる。
そういう機能改善の提案をどんどんしていきたい。
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