Redmine の画面を2ペイン化する~Redmineを発散系のナレッジ基盤にするためには何が必要なのか
Redmine の画面を2ペイン化するツイートが流れていたのでメモ。
【参考1】
redmine-view-customize-scripts/2-pane_issue_list.md at master ・ sk-ys/redmine-view-customize-scripts
(引用開始)
説明
対象の画面を2ペイン化し,対象の画面とチケット詳細を1画面内に同時に表示します.
これにより,対象の画面を確認しながら,チケット詳細の確認と編集が可能になります.
また,チケット詳細画面で行った変更は都度対象の画面に反映されます.
現在,チケット一覧画面,ガントチャート画面に対応しています.
(引用終了)
Redmineのチケット一覧画面やガントチャート画面の下部に、チケット画面も表示して2ペイン化する。
裏では、他プラグインとview-customize-scriptsを使っているらしい。
2ペイン化したい場面としては、大きなディスプレイ画面で、一覧とリンクした詳細情報の2つを表示したい時だろう。
最近のスマホやブラウザのUIを見ても、画面上部は詳細な記事があり、画面下部には被写体の画像や広告がスライドショーのように流れるようなパターンもある。
その方が、一つのモニタで大量の情報を即座に見ることもできる。
2ペイン化して一覧と詳細の情報を表示するツイートを見て、ふと、Scrapboxを思い出した。
Scrapboxでは、1ページに書いた記事は、一覧では並列に全てが表示される。
最初にScrapboxを見た時は、何かゴチャゴチャしているな、と思ったが、実は、タグやリンクによってページを絞り込み検索できるし、数多くの記事を時系列に眺めるだけで、色々なアイデアを連想するきっかけにもなる。
つまり、ツリー構造にこだわらず、ネットワーク構造で情報を配置することで、複数の既知の情報を組み合わせるだけで、色んなアイデアや発想が生まれる時も多い。
名著「アイデアのつくり方」には、「アイデアは新しい組み合わせである」という一節がある。
アイデアは何もない所から生まれるのではなく、既知のアイデアを組み合わせるだけで、今までにない常識に囚われない発想が生まれる。
他にも「新しいアイデアは古いアイデアを新しい場所に置いただけ」みたいな言葉もあったな。
2ペイン化を発展させて、チケットをタスクボードのように並べるだけでも、このチケットはあのチケットと関係していないか、などと気づきが得られるかもしれない。
そこから、メンバー同士でいろんな議論ができるかもしれない。
Redmineは単なるチケット集計ツールではなく、蓄積したデータを元に、アイデアを生み出すナレッジ基盤にもなりうるはずだ。
そういう発散系のナレッジ基盤になるにはRedmineには何が必要なのか、今一度考えてみたい。
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