手段を目的化するのは日本人の病
「手段を目的化するのは日本人の病」という言葉にすごく惹かれたので、メモ。
ラフなメモ。
【参考】
「手段を目的化するのは日本人の病」元最強の会社員・田端信太郎が語る“会社で働く”意味 20’s type - 転職type
(引用開始)
僕は会社って乗り物みたいなもので、会社選びは交通手段を選ぶのに似ていると思っています。目的地を定めて、そこまで最短で行くなら新幹線や飛行機を使えばいいし、寄り道しながら行くならレンタカーが適しているかもしれない。
僕は自分一人では行きにくいところに連れていってもらうための手段として、ある程度まで新幹線で行き、目的地に近づいたらレンタカーを借りて自分の思うように進むような組み合わせが一番いいと思って、昨年末に会社を辞めて独立しました。
とはいえ、今はレンタカーで自由気ままに楽しんでいるけれど、遠方に行きたくなったらまた電車に乗るでしょう。結局はその時々に何がしたいかですよね。
要は自分のゴールと行き先が一致している限りは乗っていればいいし、そうじゃなくなったら降りればいいわけです。例えば東京から奈良に行くのに、新大阪までは新幹線に乗るとする。その時に、乗り心地がいいからって新大阪で降りない奴はバカでしょ?
忘れてはいけないのは、乗ること自体は手段だということ。「なんとなく乗り心地が良いと聞いたから」って動機で就活している人が多いけど、乗ることが目的になってしまうのは寂しいと思うんですよ。それこそコロナショックで在宅勤務になって、グリーン席に座れなくなった人もいるわけだし。
手段が目的化しがちなのは、就活に限らず、日本人の病。就職が全てではなくなり、選ぶのはより難しくなったけれど、本質は「どこに行きたいか」であることは変わりません。それだけは忘れずにいてほしいなと思いますね。
(引用終了)
戦略家ポーターも、日本人経営者には経営戦略の思考がない、みたいな意見があったな。
ソフトウェア開発のプロセス改善、製造業のQCサークルなどを振り返ると、日本人は現場のプロセス改善が大好きだし、すごく向いている。
全体最適よりも、現場での局所最適の方が正確的に向いているのかも。
「選択と集中」による経営戦略は何となく日本企業に向いていない気もする。
むしろ、自社の強みをベースに、既存ドメインの事業を横展開しながら事業を広げてチャンスを伺うという多角化戦略の方が、日本企業の経営戦略に向いているのかもしれない。
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