心理的安全性は日本企業では実現しにくいかもしれない
「心理的安全性」という概念は、まだ、日本人には早すぎる。 | Books&Appsという記事がとても参考になったのでメモ。
【参考】
「心理的安全性」という概念は、まだ、日本人には早すぎる。 | Books&Apps
僕は心理的安全性という概念をきちんと理解できていなかったと思う。
「心理的安全性」という概念は、まだ、日本人には早すぎる。 | Books&Appsの通り「ハーバードビジネススクール教授、エイミー・C・エドモンドソンは、「心理的安全性」の定義を「対人関係のリスクをとっても安全だと信じられる職場環境」としている」ならば、対人関係を気にせず率直に意見を述べられる組織風土や組織文化を指すわけだ。
そういう心理的安全性の定義を踏まえると、特に日本の企業や学校では、心理的安全性はとても実現しづらい。
同調圧力、集団主義的傾向、権力者への従順さなどが日本人という個人を脅かすから。
日本人は、相手と話す時に彼との序列順位をいつも気にしている。
日本人は、年功序列、多重下請け構造という目に見えない社会構造をいつも気にしている。
気にしなければ、生活できない人が多いから。
でも、ソフトウェアを中核としたビジネスモデルで発展させていくには、優秀な人材を集めて、彼らが率直に意見をぶつけて、知的バトルの中から、規模の経済を打ち倒すアイデアや方策を生み出さねばならない。
だから、心理的安全性という組織文化は非常に重要なのだ。
「心理的安全性の低い組織には、賢く、有能な人間は集まらない。パフォーマンスが著しく落ちるからだ。」
たぶんそういうところが従来の既存企業には欠落しているのだろう。
とはいえ、特にIT人材は日本人だけでは今後不足していくので、早晩、海外のIT技術者を日本企業も取り込んでいかないといけなくなる。
そんな状況で、心理的安全性を自ら実践していけるのか?
昭和や平成初期の時代の雰囲気から抜け出せない人を外すしか解決できないのでは、と思ったりもする。
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