astahのセミナーレポート「サンプルモデル図で解説、MBSEの流れとモデルの役割」の感想
astahのセミナーレポート「サンプルモデル図で解説、MBSEの流れとモデルの役割」の記事と動画が公開されていたのでメモ。
参考になった。
【参考】
セミナーレポート「サンプルモデル図で解説、MBSEの流れとモデルの役割」 | astah in 5 min
電気ケトルを題材にして、SysMLと安全性の観点からモデルを描いて詳細化していく流れ。
重要な考えは、モデル種類x検討した観点のマトリクスでSysMLのモデルを使い分けること。
モデル種類には、用語、構造、接続性、状態、プロセス、シナリオの6種類がある。
前半がブロック図、後半は状態遷移図、アクティビティ図、シーケンス図に対応する。
検討した観点には、Usage、Function、Implementationなどがある。
順に詳細化していく感じ。
気づきは、SysMLのそれぞれの図は関連していること。
動画を見ると、ブロック図やユースケース図の要素にハイパーリンクがあって、リンク先にブレイクダウンしたシーケンス図やステートマシン図がある流れだった。
こういう風にモデルがトレースされて作られていくならば、説明しやすいし理解しやすいと思う。
ブロック図の使い方は分かっていなかったが、利害関係者を含むコンテキスト図やハードウェア部品構造、機能とハードウェア部品の関係に使うらしい。
SysMLではブロック図が一番重要なモデルに思える。
ちょうど、UMLではクラス図が一番重要であるように、SysMLではハードとソフトが関係するモデルとしてブロック図が設計図に相当するように思えた。
個人的には、モデリングのプラクティスみたいなものも資料に添えられたら役立つだろうと思った。
たとえば、オブジェクト指向設計でも、SOLID原則、GRASPパターンのような基本プラクティスがあり、そのプラクティスを使うことで、クラス図の責務割当がスムーズに行くからだ。
SysMLでも、オブジェクト指向設計のプラクティスは使えるだろうが、SysML特有のプラクティスや組み込みソフトウェアならではのプラクティスが知りたいところだった。
この辺りは色々調査してみたい。
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