PJ管理におけるQCDのトレードオフ
PJ管理を考える時、「QCDのトレードオフ」はWF型開発でもAgile開発でも、普段の定常業務におけるマネジメント業務でも必要だ。
今、仕事の品質がボロボロだった時、もっと時間をかけて品質を担保するか、他の人に頼ったり、外部へ作業委託したりしてコスト超過を見越して品質を担保するか。
つまり、品質の担保をスケジュール遅延、コスト超過でカバーしようとしている。
他方、短納期の仕事であれば、8割程度の品質で合意を取って、まずは一旦納品する戦略を取る場合もある。
あるいは、手順が分かっているなら、複数人で分担して並行作業して、最後に統合する戦略もあり得る。
つまり、短納期をそこそこの品質かコスト超過でカバーしようとしている。
以前、ローバー、火星を駆ける―僕らがスピリットとオポチュニティに託した夢
を読んだ時、火星探査の調査機オポチュニティを製作する過程で、エンジニアは理論一本槍、技術一本槍ではなく、QCDのバランスを絶妙に取る能力が一番大事、という一節を思い出した。
「ローバー、火星を駆ける―僕らがスピリットとオポチュニティに託した夢」の感想: プログラマの思索
(引用開始)
もう一つは、科学者とエンジニアの宿命的対立と、それを乗り越えた科学者とエンジニアの共同作業による成果の偉大さだ。
つまり、科学者の立場は、真実の探求、自然界の仕組みの探求、制約なしの研究の結果を重視する。理想主義者。
一方、エンジニアの立場は、技術的課題の単なる解決ではなく、最も優れた方法で問題解決する。限られた予算、開発スケジュール、納期の制約の下、「まずまずのところ」で折り合って解決する。がんこな現実主義者。
しかし、科学者とエンジニアは宿命的な対立構造があるが、それを乗り越えたら、偉大な成果が得られる。
(引用終了)
PJ管理におけるQCDのトレードオフの考え方は、自分がチームやPJを運営していたり、メンバーを統率している時に、時々忘れがちなのでメモしておこうと思った。
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