世界5大宗教入門の感想~世界の人間は宗教で生かされている
「世界94カ国で学んだ元外交官が教える ビジネスエリートの必須教養 世界5大宗教入門」を読んで、ポジティブシンキングはプロテスタントの予定説から生まれているのではないかという仮説を持った。
ラフなメモ。
【1】以前、キリスト教の聖書の本を読んですごく面白くてハマった。
しかし、カルヴァン派の予定説の考え方だけはよく分からなかった。
人が生まれた時点で、あなたは天国に行くのか、地獄に行くのか決まっている、と言われて、果たして人は真面目に生きるのか?と疑問に思ったから。
「世界94カ国で学んだ元外交官が教える ビジネスエリートの必須教養 世界5大宗教入門」によれば、予定説の考え方は、あなたが死ぬ時に天国に行くのか、地獄に行くのか、神様が既に決めているが、今は確かに分からない。
でも、天国に行けると信じて、頑張りなさい、と励ましているのだ。
この考え方は、米国人のポジティブシンキングに似ている、という。
君には能力があると信じて頑張りなさい。
すると、本人はそれを信じて頑張ったら、実際に成果が出るようになる。
そうすれば、本人も自信がついて、さらに頑張ろうという気になる。
そういう成長のらせん構造にスムーズに乗っかかれる、と。
【2】キリスト教の聖書のおかげで、欧米人はプレゼン能力が上がっているのではないか、と言う。
実際、聖書の内容は、とてもドラマチックで、小説として読んでも面白い。
だから、他人に聖書を読み聞かせる時に、いかに人を引きつけるか、という観点で、プレゼンできる仕組みがある、という。
確かに、キリストの生涯の話は、波乱万丈でドラマティックだ。
おとぎ話や小説のように読み聞かせるテクニックが生まれる余地があったのかもしれない。
【3】「世界94カ国で学んだ元外交官が教える ビジネスエリートの必須教養 世界5大宗教入門」を読んだ後、牛尾剛さんのブログを読んで、心の拠り所に宗教を持つのは心の安定を保つための一つの手法なんだなと理解した。
生産性の向上のための孤独感の解消とエネルギー強化|牛尾 剛|note
アメリカに住んでいるとクリスチャンになるととてもいいことが多い話|牛尾 剛|note
人間は政治環境に左右されやすいので、こういう宗教のような価値観や拠り所がなければ、生きていけないのかもしれない。
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