物理学を攻略するためのマップ
物理学を攻略するためのマップを見つけたのでメモ。
数学や物理は背景にある思想を知らなければ理解できない: プログラマの思索
理系脳かどうかの分かれ道は、物理学が好きかどうか、物理学を習得できているかどうか、だと思う。
なぜならば、いくら数学ができたとしても、その数学テクニックを実際の自然科学の場で使えなければ意味がないからだ。
化学や生物学などの根底には物理学の理論があるので、最終的には物理学がわかっている必要がある。
物理を習得できれば、小難しい数学の理論を実際にどのように使っているのか、理解しやすい。
たとえば、微積分なら微分方程式を使いこなすことだろうし、微分方程式を使いこなせれば、古典力学の現象をほぼすべて表現できる。
解析力学がその最終到達点になるだろう。
たとえば、線形代数やベクトルは、電磁気学、相対性理論、量子力学などで実際に使えば分かる。
しかし、高校物理では微分方程式を扱えないので、古典力学や電磁気学などでは、やたらと公式を覚えざるを得なくなる。
だから、高校物理の受験問題にフィットしすぎると、本来の物理が理解しにくくなると思う。
その現象はちょうど、私立中学受験で鶴亀算のテクニックを極めすぎて、連立方程式や線形代数の理解を妨げるのと同じだ。
また、理論物理学の範囲は非常に広く、さらに奥深いので、なかなか習得しにくい。
量子力学を習得する前に解析力学も必要になるように、前段の理論や知識を習得しておかないと前に進めない。
そんな時に、物理学を攻略するためのマップを見つけて、こういうマップを事前に知っておけば良かったと思った。
なぜならば、物理学を制覇するためにはどんなルートを通る必要があって、どれくらいの難易度があるのか、を物理攻略マップからある程度概観できるからだ。
僕個人の考えでは、理論物理学を習得したいならば、量子力学と相対性理論はマスターする必要があると思う。
換言すれば、量子力学と相対性理論という2代巨峰を習得できれば、その他の物理の専門分野は理解しやすいだろう。
ちょうど、量子力学と相対性理論という2代巨峰から、その他の山々を見下ろす感じみたいに。
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