オープンソースERPパッケージiDempiereに対する派生開発手法の提案の資料が興味深かった
オープンソースERPパッケージiDempiereに対する派生開発手法の提案の資料が興味深かったのでメモ。
ラフなメモ。
【参考】
オープンソースERPパッケージに対する派生開発手法の提案~開発プロジェクトの事例をもとに~ - AFFORDD
オープンソースERPパッケージに対する派生開発手法の提案~開発プロジェクトの事例をもとに~ - 経験論文
オープンソースERPパッケージに対する派生開発手法の提案~開発プロジェクトの事例をもとに~ - スライド資料
オープンソースERPパッケージiDempiereはいつか、仕組みを習得して、ERPはこういうものですよと自分なりに理解したいと思っていた。
ネット上の情報から、普通にインストールできる。
PostgresSQLのDBの中身を見ると、テーブル数は1千個を越えるので、OSSのわりに作り込んでいるERPだと思う。
こういうOSSのERPを自社開発、受託開発したい場合、必ずカスタマイズが入る。
その時に、どんな方針でカスタマイズすべきか、という問題が出てくる。
無造作にカスタマイズしていくと、開発基盤のバージョンアップに追随できなくなるし、今後の運用保守もやりにくくなるからだ。
そこで、ERPのカスタマイズに派生開発手法であるXDDPを用いて解決してみよう、という流れは自然に理解できる。
基本方針は、カスタマイズする場合、標準機能をラッピングまたは継承する形で、独自ロジックを実装する。
上記の資料で興味深いと思った点は、OSSのERPのカスタマイズで発生する問題として、標準機能の知識習得が難しいこと、派生開発により基盤である標準の品質を損ねること、という2点があげられたことだ。
そして、その解決方法として、教育環境の整備、開発規約の整備、開発体制の強化があげられていた。
意外だなと僕が思った理由は、派生開発のプロセスやiDempiereの開発基盤のアーキテクチャに焦点が当たると思っていたからだ。
しかし、よく考えれば、プロセスや技術面よりも、技術の習得や教育の方が長期的な問題なのだ、と理解すればいいのだろう。
得られた情報や検索した情報は、社内のRedmineで一元管理して共有している点も面白い。
Redmineを組織のナレッジ資産として使っているわけだ。
今後の課題として、XDDPのトレーサビリティマトリクスを利用して技術上の課題を解決していく点があげられていた。
iDempiereはOSSとはいえERPなので、相当な機能数があるから、すべてを理解するのが難しいのだろう。
そのために、XDDPのトレーサビリティマトリクスを利用したいのだろうと思う。
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