Pythonで微分積分や統計の基礎を理解しよう
みんなのPython勉強会#81 - connpassに出たら、『Pythonで微分積分の基礎を学ぼう』という講演が良かった。
Pythonで理解する微分積分の基礎 (Python × Math)の著者が話されていたのは、高校数学はPythonで理解してしまいましょう、ということ。
微積分にたどり着くまでに、三角関数、指数関数、対数とか色々出てきて、訳が分からないという学生も多い。
しかし、Pythonならば、関数をグラフで表示できて直感的に理解できるし、計算はプログラムに任せてしまえばいい。
簡単な線形微分方程式も、Pythonなら簡単に解を導いてくれる。
つまり、小難しい理論から理解するのではなく、具体例をPythonで色々プログラムを書いて試して、そこから理解した方が速い。
この話は僕も共感する。
例えば、統計学の理論は十分に揃っているのだから、Webログのようにビジネスの副産物として簡単に採取できるのだから、後はプログラムでいくらでも分析しまくればいい。
最近の心理学や経済学の動向は、コンピューティングパワー抜きではその発展の歴史を追跡できないだろうと思う。
また、こういう人文・社会科学系の理論を使って、組織論や人事制度、経営理論を試す話も最近多くなった。
直近の経済学の雑誌「経済セミナー2022年4・5月号 通巻 725号【特集】「職場」の経済学」をふと読んでみたら、あるべきリーダーシップやモチベーション向上、あるべき組織や人事制度の話があって、興味を惹いた。
あるべきリーダーシップやモチベーション向上、あるべき組織や人事制度の問題を実証的問題に変換し、アンケートを使ったランダムテストなどを使ったりして、社会科学上の問題の本質を探ろうとしている。
プログラミングという武器があれば、現場にある眼の前の個人の心理や集団の行動や意思決定にかかわる問題を統計で分析することで、本質的な変数を見出し、因果関係を見出したり、さらには予測することもできるわけだ。
そういう意味では面白い時代になったのだろうと思う。
Rによる計量経済学/計量政治学を読んでいる: プログラマの思索
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