「完全独習 統計学入門」は良い本らしい
ある勉強会で、「完全独習 統計学入門」は統計学の初心者に良い本だ、と勧められた。
「t検定の原理を理解して使いこなせれば、統計学の免許皆伝だ」と言われるらしい。
【参考】
統計学挫折者にオススメという「完全独習 統計学入門」を読んでみた | ゆとって生きたい。
統計学をはじめて学ぶ方におすすめ:完全独習 統計学入門: 教育機関向けソフトウェア アカデミック・ソフト・プラス
(引用開始)
▽本書は、
●統計学を初めて学ぶ人
●統計学を改めて学び直したいという人
●何度も挫折して、いまだに身についてない(と感じている)人
●今まさに落ちこぼれつつある人
に向けた、統計学の超入門書です。
(1)「これ以上何かを削ったら、統計学にならない」という、最小限の道具立て(ツール)と簡単さで書かれた「超入門書」
(2)確率の知識はほとんど使わない。微分積分もシグマも全く使わない。使う数学は、中学の数学(ルートと1次不等式)までだから、高校数学がわからなくても(忘れてしまっていても)大丈夫
(3)毎講に穴埋め式の簡単な練習問題がついているので、独習に最適
(4)第1部では初歩の初歩からスタートしながらも、「検定」や「区間推定」という統計学の最重要のゴールに最短時間で到達することを目指す
(5)第2部では、第1部の内容に厚みをつけ、統計学での免許皆伝でともいえるt分布を使った小標本の検定・区間推定に最も効率的にたどりつく。基本が理解できれば、相当なところまで理解できる
(6)標準偏差の意味が「体でわかる」よう、簡単な計算問題や具体例で徹底的に解説する
(7)株や投資信託などへの投資のリスクを、統計学から理解して金融商品にも強くなってもらう
▽本書は、「これ以上何かを削ったら、統計学にならない」というギリギリの道具立てと簡単さで書かれた「超入門書」です。
本書は2部構成となっています。第1部では初歩の初歩からスタートしながらも、「検定」や「区間推定」という統計学の最重要項目のゴールに最短時間で到達することを目指します。
▽「統計学」を効率よく、1ステップずつ理解するために、本書のスタンスは以下のようになっています。
●本書では、標準偏差(S.D.)を最も重要視する
●本書では「確率」をほとんど扱わない
●「95パーセント予言的中区間」を用いて説明
●数学記号も数学公式もほとんど使わない(出てくるのは中学数学だけ)
●穴埋め式の簡単な練習問題で独習できる
(引用終了)
「完全独習 統計学入門」がお勧めの本と言われる理由は3つあるらしい。
一つ目は、中学生の数学レベルなので、微積分を知らなくても計算できる。
2つ目は、t検定で出てくる「区間推定」や「信頼区間」などを詳しく解説してくれていること。
3つ目は、穴埋め式の練習問題が豊富なこと。これが一番重要らしい。
先生曰く、統計学を習得するときには3段階ある。
最初は、統計学の概念を理解する。
次に、数多くの例を実際に手を動かして計算して習得する。
最後に、実践の場で統計学を使ってみる。
しかし、統計学を習得しようとする人を見ると、概念を理解するために理論的な本を読んで挫折したり分かった気になったりしている。
実際に具体例で手を動かしていないから使えない。
あるいは、いきなり実践の場で必要になったので、とにかく現場で使いまくるが、基礎が分かっていないので、正しくない結果を出したり、導かれた結果から結局何が言えるのか説明できない。
つまり、いずれも、実際に手を動かして計算して、統計学のコツを掴むのが重要ですよ、と言われた。
そんなわけで、この本をじっくり読んでみたいと思う。
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