製造業のDXの鍵はPLMにあり!図解でわかる製造業バリューチェーンの正体
製造業のDXを勝ち抜く鍵は、分断されたデータの統合にある。
CRM、PLM、ERP、SCM。
これら基幹システムの真の連携構造と、今なぜPLM導入が急務なのかを、現場感覚に基づいた図解を元に、書いてみる。
ラフなメモ書き。
【参考】
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誰も教えてくれない「生産管理システム」の正しい使い方 | 本間 峰一 |本 | 通販 | Amazon
誰も教えてくれない 「工場の損益管理」の疑問 | 本間峰一 |本 | 通販 | Amazon
誰も教えてくれない 「部品工場の納期遅れ」の解決策 | 本間峰一 |本 | 通販 | Amazon
図解 DX時代のPLM/BOMプロセス改善入門 デジタル化 段階別課題解決のアイデア100 | 三河 進 |本 | 通販 | Amazon
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BOM/部品表入門: マテリアル・マネジメント改革の基本技術 (図解でわかる生産の実務) | 佐藤 知一, 山崎 誠 |本 | 通販 | Amazon
【1】製造業のシステム連携はどのような構造になっているのか?
製造業のシステムは、CRM→PLM→ERP→SCMの流れに沿って、製造業の業務を支えている。
それぞれのシステムの役割は異なる。
下記の図が非常に分かりやすかった。
【2】CRMでは、営業マンが顧客の引き合いから受注までを管理する。
1つの顧客に対し、引き合いは複数件ある。
見積もりが発行されて、見積もり番号が採番される。
そこから受注が確定すると、製番番号が採番されて、PLMに引き継がれる。
業務によっては、1製番に対し複数の見積もり番号が集約されるケースもある。
このケースは、完全リピートの受注だろうが、過去の製番をベースにするが新規に製番番号を発行する場合が多いだろうと思う。
一方で、1つの見積もり番号から複数の製番に分割される場合もある。
このケースは、製品が大規模で複雑なので、製番を分けることで製品設計や製造をやりやすくする単位にすることがあるだろう。
【3】PLMでは、設計部門が製番を元に製品のコンフィグレーションを作成して、製造工程に渡すための詳細な設計書や手順書を作成する工程を管理する。
製造業では、設計部門の技術力がコアコンピタンスになるケースが多いだろう。
つまり、独自の製品を作って付加価値を付けるために、設計資産を蓄積する必要がある。
だから、PLMのように設計資産を蓄積し、活用するためのDBが必要になる。
PLMでは最終的にE-BOMを作り出す。
このE-BOMが、ERPにおいて生産計画や所要量展開で使うM-BOM、保守サービスで使うS-BOMの元ネタになる。
それらもPLMで一元管理したい欲求がある。
【4】ERPでは、生産管理部門が製番ごとに生産計画を作り、製造部門が生産計画に基づいて製造する。
SCMでは、購買部門が生産計画に基づいて必要な部品を発注して手配する。
ERPでは、M-BOMを整備するのが重要。
SCMでは、購買用のP-BOMを整備するのが重要。
ERPでは、MRPが最も重要な機能の一つになるだろう。
しかし、「」で語られているように、受注生産が主体である日本の製造業には、MRPは向いていない印象を持っている。
生産量の変動が大きすぎるために、生産管理部門の現場担当者が、工場を走り回って何とかやりくりしているのが実態ではないだろうか。
【5】製造業のバリューチェーンにおいて、CRM・PLM・SCM・ERPの重要度の比重はどのような関係になるのか?
下記の図が分かりやすかった。
PLM in Enterprise IT Domains | Rahul
バリューチェーン上では、
設計=PLM、CRM
製造=ERP、SCM
出荷後の保守サービス=ERP、CRM
が主体になるみたい。
これは、僕が現場を見た感覚と同じ。
【6】PLMとERPは何が違うのか?
PLMは、製品の構想から廃止に至るまでの設計資産を一元管理するシステム。
ERPは、製品の生産、製造が主体だが、在庫、購買、工程計画、生産スケジューリング、倉庫管理と配??送、人事、財務、サービスなど、製造およびアフターサービスプロセス全体を管理するシステム。
下記の記事が分かりやすかった。
30年前にERP導入ブームがあったと聞く。
実際、その後、製造業の基幹系システムにERPパッケージ製品導入、あるいは、ERPの自前システム構築がよくあった。
【7】そして、最近ではPLM導入ブームが多い気がする。
それはなぜか?
たぶん、今の時代では製造業もDX戦略を実行せざるを得ないが、肝心の製品データや設計資産が現場担当者の頭の中にあったり、CADデータのように社内に散在しているために、まずデジタル化を目指す必要があるからだ。
デジタル化を推進するためにPLMが必要になったからだろう。
製造業を支えるシステム設計、DX戦略については今後もウォッチしていく。
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