JTCの壁を壊す「Redmine参謀本部」という戦略~現場の職人気質を活かす組織論
redmine.tokyoでのJTCとの対話から見えたのは、硬直化した管理と現場の職人気質のジレンマだ。
激変する製造業に今こそアジャイルが必要である。
マイクロマネジメントを脱し組織力を高める鍵、それを提供する「Redmine参謀本部(AMET)」という新たな運用戦略を紐解く。
【参考】
アドレナリンジャンキー プロジェクトの現在と未来を映す
Amazon.co.jp: 組織パターン (Object Oriented SELECTION) : James O.Coplien, Neil B.Harrison, 和智 右桂: 本
Fearless Change アジャイルに効く アイデアを組織に広めるための48のパターン
【1】前回のredmine.tokyo勉強会の休憩時間で、いわゆるJTCの人達と色々話し込んだ。
やっぱり愚痴が多くなる。
せっかくRedmineと環境を用意しても、社員がなかなか使ってくれない。
標準プロセスや標準ワークフローで縛ると、不満が多くなる。
一方、JTC内部で各PJにRedmine環境をホスティングすると、開発プロセスが乱立し、Redmineのバージョンアップも難しくなる。
【2】製造業では、マスタスケジュールに基づく工程管理が基本だ。
つまり、ガントチャート画面で予実管理したい。
しかし、現代では製造業と言えども、ホルムズ海峡の石油不足、半導体不足、サプライチェーン激変などの外部環境変化により、当初立てた計画通りに進捗管理もままならない。
しかも、顧客からの仕様変更、注文も頻繁に起きているので、製造リードタイムが長い製造業ほど、顧客満足させるために凄く苦労する。
つまり、量産品であれ、特注品の製造業であれ、いずれもアジャイル開発が必要とされている。
【3】一方、日本のSIerでは、プロジェクトマネージャやプロジェクトリーダーのような手配師が重宝される。
しかし、やっぱり日本人の気質は職人だ。
だから、プログラマとしてエンジニアとして、技術を磨く方が好きな人が凄く多い。
エンジニアであれば、やはりアジャイル開発がしたい。
でも、マネージャやリーダーは、マイクロマネジメントしたがるので、どうしても衝突しがちになる。
【4】このような状況は、製造業でも同じだ。
製造業でもマネージャのようなマネジメント能力の優れた人が重宝されるが、ほとんどの真面目な社員はエンジニア気質だ。
製造業なので、メカ・エレキ・ソフトのいずれかの技術に長けた人が多い。
彼らはマネジメントなんかよりも、技術を磨きたい気持ちが強い。
【5】そんなマネジメント環境において、Redmineをどのように利用して、組織のマネジメント能力をどこまで目指すべきなのか?
Redmineをマイクロマネジメントのツールではなく、個人の能力を活かし、チームとして一体感を醸成し、組織のマネジメント能力を上げるには、何が必要なのか?
直感的には、Redmine参謀本部が必要だ。
いわゆるRedmine運用事務局、Redmine運用推進部をもっとかっこよく言った部署が、Redimne参謀本部だ。
Redmine参謀本部の役割は、Redmine運用の戦略を策定し、高性能なサーバや開発能力を調達し、JTC内部に展開するための組織体制を整備して、推進していくことだ。
つまり、参謀本部であるから、軍事戦略の策定、兵站というロジスティックスやリソース調達、そして、将校や兵隊の教育訓練の役割を担う。
Redmine参謀本部が協力に動くからこそ、JTCという古い組織であっても、それなりにRedmineを運用し活用できる。
【6】Redmine参謀本部は、「アーキテクチャモダナイゼーション」に出てくる「AMET(Architecture Modernization Enabling Team)」に似ている。
各プロジェクトを技術的にもマネジメント的にも支援する役割だからだ。
Redmine参謀本部という考え方を使って、JTCにおけるRedmine運用の戦略をどのように立てるべきなのか?を考えていきたい。
まずJTCでは、Redmine参謀本部を作れ!
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