AIが設計も思考も代替する時代ではエンジニアはモデルを理解するだけの存在なのか?
要件から実装までAIが完遂する「FDE」の台頭。
それはアジャイル開発の終焉と、システム設計や「思考」すらAIに委ねる未来を示唆している。
人間はAIが生成したモデルをただ「理解」するだけになるのか。
すべての作業と思考が代替される世界で、私たち人間の存在意義は一体どこにあるのか。
【参考】
Astah Pro MCP | astah* プラグイン
FDEは「客先常駐SES」と何が違う?人間の複雑さに向き合う「AI SaaSの生存戦略」【ログラス×LayerX】 - レバテックLAB
FDEとは?最高峰のAI職種「Forward Deployed Engineer」について徹底解説!年収・職務内容・転職・求人情報 | AI・エンジニア転職ならムービン
【1】最近、FDEという言葉を知った。
「Forward Deployed Engineer」と呼ぶらしい。
僕の理解では、FDEは、要件だけ作って、後はAIエージェントに設計・実装・テスト・移行まで全てやらせる。
つまり、顧客にヒアリングして、課題解決のためにシステム要件を提案し、その後のシステム開発は全てAIにやらせる。
また、AIエージェントにシステム開発させる仕組み、つまり、ハーネスエンジニアリングも設計する役割と理解している。
【2】では、プログラマはもちろん、システムアーキテクトもFDEで代用されるのか?
そんな疑問を感じる。
AIによるシステム開発は、アジャイル開発そのものを否定するだろう。
アジャイル開発は、顧客と開発チームが一体化して開発する。
しかし、要件さえ固めれば、後はAIが全て自動生成してくれる。
つまり、顧客と、顧客からヒアリングして要件をまとめるコンサルがいれば、後はAIがよろしくシステム開発してくれる。
すなわち、ソフトウェア開発プロセスを見れば、要件定義だけになる。
なぜならば、その後の工程、設計、開発、テスト、移行は全てAIが代替してくれるので、気にしなくていいからだ。
すると、AI主導のソフトウェア開発プロセスはWF型開発に先祖返りするだろう。
要件定義をガチガチに固めるのが重要なのだから。
アジャイル開発プロセスに乗せたとしても、AIがリリースしたシステムから顧客のフィードバックをもらって、それを要件定義して、再度リリースするだけだ。
アジャイル開発プロセスが定義する、設計も開発もテストも同時並行して開発チームが考えるプロセスは無くなる。
つまり、要件定義とAIのシステム開発だけの工程になるならば、WF型開発で工程管理した方が楽だ。
よって、システムアーキテクトという役割もAIに吸収される。
じきに、顧客自身が要件をまとめられるならば、コンサルも必要ない。
要件をのものをまとめる作業すら、AIにいろんな要望をプロンプトで投げれば、要件定義書も作ってくれるだろう。
つまり、ビジネスアナリストという役割もAIに吸収されるかもしれない。
FDEが示唆するものは、AIがシステム設計から移行までを代替するだけでなく、じきに要件定義そのものもAIが代替することを示唆しているだろう。
【3】また、astahでは、AI機能が投入された。
Copilotと連携して、AIと対話形式でクラス図、シーケンス図などの自動生成をしてくれる。
振り返れば、MermaidやPlantUMLでクラス図やシーケンス図などUMLダイアグラムは全て書けるのだから、AIでMermaidやPlantUMLをAIで生成すればいい。
つまり、モデルそのものもテキストで表現できるならば、プロンプトと相性がすごくいい。
astah上で、モデルの配置をマウスでグリグリする作業すらいらない。
AIがモデル要素を吐き出し、モデルの配置すら定義してくれるからだ。
【4】では、モデリング作業や、システム設計という思考そのものはAIがどこまで代替可能であるか?
モデリング作業そのものはAIに吸収されるだろう。
UMLの全てのダイアグラムは、MermaidやPlantUMLで書けるのだから、UMLによるモデル生成はAIで実装される。
FDEと同様に、モデルを定義するアーキテクチャ設計そのものもじきにAIが代替するだろう。
要求を適当にプロンプトで投げれば、要件定義書が出力できるからだ。
そこから、Bestなアーキテクチャ設計もAIに聞いて、判断すればいい。
判断そのものも、判断基準をプロンプトで投げてAIにやらせればいい。
すると、システム設計という思考そのものもAIに委託して、AIに代替されるのか?
確かに、人間が思考する行為そのものもAIに委託できるだろう。
しかし、人間はシステムを理解したい欲求があるはずだ。
システムは複雑で、目に見えないので理解しづらい。
そこで、システムをモデル化して理解したい。
よって、システムをリバースして、モデル化する作業そのものをAIにやらせればいい。
AIにシステム開発させるだけでなく、人間が理解するためのモデルもAIに生成させる。
AIで生成されたモデルを通じて、人間はシステムとアーキテクチャ設計を理解するだろう。
【5】結論は、AIがシステム開発も、システム設計も、アーキテクチャ設計も、モデル生成も、モデル設計の作業も全て代替するだろう。
システム要件を考える行為、モデルを考えるモデリング行為そのものもAIが代替するだろう。
人間の思考そのものも、AIに委託できるだろう。
しかし、モデリング作業は必要にはならないと思う。
人間がシステムを理解するためにモデルが必要だからだ。
つまり、人間がシステムを理解し把握するために、AIがモデル生成する作業そのものは残るだろう。
すると、人間の役割は何なのか?
AIがすべての作業を代替してやれるならば、人間の存在意義は何なのか?
要件定義を行うビジネスアナリスト、システムアーキテクチャを考えるシステムアーキテクトの役割もAIが代替するならば、人間の存在は何の役に立つのか?
思考する行為が人間の存在意義だったのに、それすらもAIに委託できて、AIの方がはるかに深い考察結果を出すのならば、人間は不要なのか?











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