ちょっと英語を勉強したので、自分の感想をメモしておく。
ポエムとしてラフなメモ書き。
【1】英語の音は日本語と音域が違う。
英語と日本語では周波数が違うの?周波数の違いについて
「日本語は外国語と比べると周波数が低いことが特徴です。日本語の周波数は125ヘルツから1500ヘルツに対して、英語は2000ヘルツから1万2000ヘルツと大変その数値も異なる」事実から、日本人は英語習得にかなりの弱点を既に持つ。
「小鳥の声を人間の耳で聞く」ようなものらしい。
だから、意識してListeningを鍛える必要がある。
また、日本語は同音異義語が多い。
一方、英語は異音同義語またはパラフレーズが多い。
おそらく日本語は、母音、子音の数が少ないので、同音異義語が多くなりがち。
だから、日本の和歌では、あえて同音異義語を多用することで、一つの文章に複数の意味をもたせる技法が発達した。
掛詞はたぶんそういうもの。
和歌が同音異義語を多用したことで、日本語は今のような言語になった
一方、英語の異音同義語はパラフレーズとして意識して覚える必要がある。
【2】英語は配置の言語。
英語は単語の語順にこだわる。
それは、SVOだけではない。
英語は形容詞にも語順がある。
日本語と英語の差
(引用開始)
英語は形容詞にも語順があります。例えば、『アメリカ製で古くて大きな赤色の車』を、『赤色の大きな古いアメリカ製の車』と形容詞の順番を逆さまに言っても、日本人には何も違和感は持たれません。しかし、英語で形容詞の順番をばらばらに言うと、意味は通じますが、落ち着きの悪い表現だと違和感を持たれてしまいます。英語で正しく表現すると、「a big, old, red, American car」と、1.サイズ、2.古さ、3.色、4.製造場所、5.材質、と形容詞の順番が決まっているからです。
(引用終了)
たぶん、この考え方は、三森さんの「空間配列」の考え方につながっているのだろう。
つまり、「空間配列:空間的に提示された情報を、大きい情報から小さい情報(全体から部分)に向かって並べる方法」というロジカルシンキングにつながっている。
「大学生・社会人のための言語技術トレーニング」の感想: プログラマの思索
大学生・社会人のための言語技術トレーニング - 発声練習
(引用開始)
三森さんが以下の部分で指摘されているように、卒業研究、修士研究で学生指導をしていて思うのは空間配列がうまく訓練されていないこと。これまで4か国のアジアの国の学生に指導してきたけど、みんなダメだった(もちろん、私も4年生まではダメだった)。
もう一つ重要なのが、空間配列の考え方が、その後の物事の捉え方や考え方に大きな影響力を与える点です。一度空間配列のスキルが身につくと、ある対象を見たとき、無意識に大きなものから小さなものへと視線を動かしたり、頭の中で空間配列のルールに従って情報を整理したりするようになります。そのため、空間配列が身につくと、情報提示の仕方に変化が現れるだけでなく、情報の取り入れの過程での頭の働き方まで変わってきます。
日本では残念ながらこの空間配列を教育現場で学習する機会はほとんどありません。それどころか、日本語訳も確定していません(本書では便宜的に、spatial order を空間配列と呼びます)。一方、言語技術を実施する国ではこの空間配列を、小学校4~6年生のころに学習し、スキルがに身につくまでトレーニングが繰り返されます。
(引用終了)
【3】返り読みは日本人の悪い癖。
「返り読み」は日本の古い英語教育の弊害。
漢文のレ点のように、漢文のやり方を英語教育に導入したのが間違いではないか?
英単語は聞き取れるのにリスニングができない5つの原因はコレ!
(引用開始)
受験生時代に一生懸命英文和訳に取り組み、「返り読み」の習慣ががっつり身についてしまっている人ほど、この「単語は聞き取れるのに、意味が分からない」ということに悩まされます。
返り読みというのは、たとえば、
I saw the painting which she had bought at the auction.
という英語を
「私は彼女がオークションで買った絵を見た」と訳すことです。Iの次は、後ろのwhich以下を先に訳して、そして最後にsaw the paintingに返ってくるというやり方ですね。
今までの癖で、リスニングでも多くの人がこのように英語を理解しようとしてしまいます。でも、英語は待ったなしでどんどん流れてきますから、すぐに理解が追いつかなくなってしまいますよね。これが「単語は聞き取れるのに、意味が分からない」という状況になる原因です。
じゃあ、どのように英語を理解していけばいいかというと、「英語を英語の語順のままで理解する」必要があるんです。
I saw the painting / 私はその絵を見た
which she had bought / それを彼女は買った
at the auction. オークションで。
といった具合に理解していく癖をつける必要があるんです。
(引用終了)
返り読みという癖を治すには、古い英語教育を受けている人ほど相当な時間がかかる。
僕もそう。
正直、日本語を捨てた方が早いのでは、と思う時もある。
英語を身に付けたいならこの3点を意識せよ | 英語学習 | 東洋経済オンライン | 経済ニュースの新基準
(引用開始)
次に「英語の語順」を意識してみましょう。
そもそも英語とは、まず「結論」があって、その結論について付帯状況を連ねて説明し、膨らませていく言語です。ネイティブたちにとって「結論」から理解していくというのは、ごく普通のことといえるのです。そのため、私たちが英語を勉強するうえでは、「英語の語順」で意味を理解することが必要となるのです。
(引用終了)
英語の語順を意識するようになると、主張→理由→結論のような話で組み立てるようになる。
I think that~, because~ みたいな形式だ。
すると、自然にエレベータートークのようなスタイルが身につく気がする。
(引用開始)
3つめが「意味のまとまりごとに理解する」です。
たとえば、あなたが「返り読みをしない」「英語の語順で読む」を意識してネイティブと会話をした場合、必然的に新しい情報を頭からどんどんインプットしていくことになります。ところが、ネイティブの話す英語を文頭から文末まで聞いて、一瞬ですべてを訳すことなどできませんよね。そこで、具体的には英文を「意味のまとまりごとに理解する」ことで、分割して日本語訳をしていくのです。
(引用終了)
これはスラッシュリーディングと同じ。
以前、英会話学校の先生から、世界中の言語は4千種類あるが、英語のようなSVO形式と日本語のようなSOV形式のどちらが言語の数は多いか?と質問された時がある。
実は、日本語と同じSOV形式の方が言語の種類は多いらしい。
しかし、話す人口は、英語や中国語のようなSVO形式の方が圧倒的に多いらしい。
そういう意味でも、「返り読みしない」「語順を重視」する英語に慣れておくのがいいのだろう。
【4】語学はスポーツと同じ
語学の勉強が面白くないと思う時は、スポーツの単純練習やウェートトレーニングに似ていると感じる時だ。
単調な練習を毎日繰り返すのは、正直楽しくない。
何かしらの目的、成長する実感がなければ、単純な反復練習を繰り返すのは精神的に難しい。
【音読で英語力を伸ばす方法】 | パーキンソン病への指導実例を愛知県豊橋市mixs.スタジオから配信。松本孝一によるパーキンソン病他、指導結果のリアル
(引用開始)
学習を意識した時は、とにかく速く、無心で音読を繰り返すこと。
イメージとしては、高校時代の古典の授業や百人一首、九九の暗記などを思い出してみるといい。
読んでいる内容ではなく、イメージが浮かぶまで読み込む。イメージが浮かぶまでがポイント。
(引用終了)
(引用開始)
考えて勉強する場合は、主に左脳を使っている状態。
これは、記憶には、向いていない。
一方、右脳は考えて記憶を構築するのではなく、同じことを繰り返して体で覚える部位。
右脳を使った場合は、長期記憶が期待できる。
九九にはじまり、自転車の乗り方、スキーの仕方、など、体で覚えたものであっても深く記憶されたものは、忘れない。
これが語学はスポーツと同じと言われる所以でもある。
(引用終了)
語学の学習が右脳を使うと呼ばれる所以も、たぶん、左脳を使わず、反射的に受け答えすることを重視しているからだろう。
「左脳リスニング病」なる病気(?)もあるらしい。
英語のリスニングでやってはいけない「3つのこと」 - GOTCHA!
【5】音を聞いて映像が思い浮かぶ(visualize)
英単語は聞き取れるのにリスニングができない5つの原因はコレ!
(引用開始)
英語が理解できている状態というのは、頭の中で映像が浮かんでいる状態です。でも、自分にとって身近ではないトピックの場合は、その映像を頭の中で作るだけの材料となる背景知識がないので、映像が浮かばないのです。
(引用終了)
日本語の小説を読めば、すぐに頭の中で映像化されているだろう。
井戸端会議の会話から、内容を映像化できているだろう。
同様に、英会話を聞いた時、英文を読んだ時は、意識して映像化(visualize)してみる。
「ネイティブの子供は、これに自分の経験(まわりで起きていること、自分がすること)を結びつけて、音=意味で言葉を習得していく」。
【6】英語は「中心から始まる」。日本語は周辺から始まる 。
感覚でつかめる!根本的な英語の語順ルール→音読するときに覚えてね! | なみのリズム~リズムで体感!英語リスニング~
(引用開始)
英語と日本語の語順の差。
これが端的に表れているのって、住所の表記の仕方なんですね。
今時、なんでもメールで用を済ませるようになっているので、海外に手紙を書く機会ってなかなかないかもしれませんが…
この住所の書き方の差が理解できると、英語の語順についての理解が深まります!
では、早速下を見て、英語と日本語の住所の表記の差を考えてみてください。
英語: 1234-5, Minami, Koto-ku, Tokyo, JAPAN
日本語:日本 東京都江東区南1234-5
はい、順番が逆なんです。
英語だと番地から始まっています。自分がいるところ、つまり中心から始まっていますね。そこから、地名、市(区)、県…と、徐々に周辺に広がっていっています。
一方日本語だと、情報が周辺から始まっています。自分が所属している一番大きな単位=日本から始まり、最後に自分がいるところ=中心がきています。
下に、イラストでこのイメージを示しておきますね。アメーバではなく日本地図だと思って下さい。
英語→中心から始まる 日本語→周辺から始まる
「英語は中心から始まる。」
これがすっごい大事です。この発想のちがいを頭に入れておいてください。
英語は中心から始まる→個人主義だから?
ちなみに推測ですが、この差が生まれるのは、日本が元々集団主義の社会で、英語圏が個人主義の社会だというのが、ひとつの原因になっていると思います。
(引用終了)
英語の配置では、自分(I)という中心を先に話し、モノや他人という周辺を後に配置する。
デカルトのコギト「我思う、故に我有り」と同じ。
フッサールの現象学の発想と同じ。
この発想で英語を話す。
【7】英語は相手に強く「期待」(anticipation)を抱かせるように話す
日本語の会話は、相手に「予測させる」。
よって、日本人の会話は相づちが多い。
英語の会話は、相手に「期待させる」。
よって、欧米人の会話は、「重要な話があるんですが~」ともったいぶった話を投げかけてから、聴衆を惹き付ける話しぶりが多い。
欧米人の方が演説が上手い、という理由の一つは、ここにあるのかもしれない。
「期待」(anticipation)の大切さ その3 : TOEIC(R) Test リスニング満点続出の謎を解く! (引用開始)
主語を言ったら必ず述語動詞を出すこと!
もちろん、そうすると述語動詞の性格により、そこでいったんフレーズは
切れてしまいます。
その結果、日本人にはぬぐえない違和感がわき起こってきます。
しかし、その瞬間! …ここで救世主が登場するんです。
S+Vの強固なまとまりを突き破って、文章をスムーズに次のフレーズに
つないでくれる救世主が。
それこそ、今日のメインテーマである「期待」(anticipation)なんです。
例文をご覧ください。
Mr. Myers says …
マイヤーズ氏は述べています、
the state wants to push forward …
国は推進しようといていると
with the pipeline plan …
このパイプライン計画を
as soon as possible.
できる限り早期に。
いつものように、期待を( )に入れて読んでみます。
Mr. Myers says …
マイヤーズ氏は述べています、
(どんなことを?)↓
the state wants to push forward …
国は推進しようといていると
(何を推進しようとするの?) ↓
with the pipeline plan …
このパイプライン計画を
(いつごろ?)↓
as soon as possible.
できる限り早期に。
このように、一見フレーズがブツブツと切れたように見える英語も、
「期待」の働きによって途切れずに、見事に次々とつながって行きます。
このことを逆に言うと、相手に強く「期待」をいだかせる話し手こそ、
談話の名手である、ということですね。
折も良く、最近私はこのようなメールを読者の方からいただきました。
「米国で仕事をしている私が特効薬メルマガを選んだ理由は、『期待』
(anticipation)の大切さを経験により実感しているからです。
後に続く「期待」がイメージできない話は、きちんと最後まで聞い
てもらえず、こちらの意図も正しく伝わりません。」
(O.H.さん コロラド州在住)
私はこれを読んで、「まさしく、その通り!」とひざを打ちました。
(引用終了)
「期待」(anticipation)の大切さ 最終回 : TOEIC(R) Test リスニング満点続出の謎を解く!
(引用開始)
「期待ということで説明しておられますが、日本語の場合も先を予測しながら聞いているという点では同じではないでしょうか?」
はい…これはなかなか良い質問ですね。
私の考えでは、英語と日本語とでは、ちょっと違うと思います。
日本語の場合も先を「期待」しながら読んだり聞いたりしているように見えますが、英語の場合とは「本質的に違う」んです。
日本語の場合は「期待」ではなく、あえていうなら「予想」(prediction)と呼ぶ方が良いと思います。
(引用終了)
(引用開始)
英語も日本語も「先を予測しながら聞いている」ように見えます。
しかし、厳密に言うと、英語の場合のそれは「期待」(anticipation)であり、
日本語の場合は単なる「予想」(prediction)だ、ということなんです。
英語の場合の予測 ⇒ 「期待」(anticipation)
日本語の場合の予測 ⇒ 「予想」(prediction)
ここで質問です。両者の決定的な違いは何でしょうか?
はい、答えは…「期待」には緊張感が伴い、「予想」には緊張感が伴わない、
ということなんです。
英語の場合は、先が簡単に予想できないので、「この先どうなるのかなー」
と、ワクワクしながら待つことになります。
…ここには「緊張感」があります。
先行きに対する「積極的な姿勢」と言いますか、食らいついていく姿勢が
要求されます。
しかし日本語の場合、先が何となく予想できるので「積極的な姿勢」は
いらないんです。緊張感なく、のんびりとフレーズを追っていれば良い。
ここで、問題です。 …緊張感を持って先を「期待」することを訓練して
いない日本人が、英語を聞いたらどうなるでしょうか?
「英語って先が読めない」「頭が混乱する」「難しい」ということになる
んです。これが、日本人にとっての英語の難しさの理由なんですね。
ですから今日の結論も、解決のカギを握るのは「期待」(anticipation)だ
ということなんですね。 (^_^;)
(引用終了)
【8】パラグラフ・リーディング(ライティング)の技術は使える
英文を読む時、パラグラフリーディングの技術は使える。
たとえば、短時間で、英語の報告書や論文を読む必要がある時、各パラグラフの最初の英文と最後の英文だけ読めば、あらすじはつかめる。
英語文のかなめ「パラグラフ」は、論理的な文章に不可欠だった! パラグラフ・ライティングとは
(引用開始)
パラグラフの構成は、次の3つにわかれています。
1.トピック・センテンス(序論):書き手の主張
2.サポーティング・センテンス(本論):主張の根拠や事例、説明
3.コンクルーディング・センテンス(結論):まとめ
例)我々は傘を買ったほうが良さそうだ。(トピック・センテンス)
空はくもっている。空気は湿っている。予報も午後は雨だ。(サポーティング・センテンス)
濡れないために、傘を買っておこう。(コンクルーディング・センテンス)
(引用終了)
パラグラフは、topic sentence+suporting sentence+concluding sentenceの3つから成り立つので、英文を書く時も、その特徴を活かすように書けばいい。
(引用開始)
パラグラフ・リーディング | 弁理士Hの気まぐれメモ
以前外資系企業で働いているときにネイティブ上司(米国人)に言われたのは、
「一つの段落には、1.リードセンテンス、2.具体的な説明、3.結語の3つのブロックの組み合わせ、という構成を徹底しろ」
ということです。これがいわゆるパラグラフ・ライティングに相当するのではないかと思います。
この規則に沿って書かれているのであればですが、これがどういうことに役立つのかというと、例えば、明細書を読むときに、まず第一文だけを意図的に拾って読み、該当する箇所を速く見つけるということができます。これは、リードセンテンスに、「この段落ではこのことについてお話ししますよ~」というフラグを立てているからなのです。
(引用終了)
パラグラフ・ライティングの構造は、逆三角形になる。
三森さんの「言語技術」の本でも、同じ図が紹介されている。
元新聞記者が実感した、紙とウェブのライティングの違い | コンテンツ作成 | コンテンツマーケティング研究所 by バリュードライブ
(引用開始)
「逆三角形」のルールは同じ?
私が新聞記事の書き方として最初に習ったのが、「『逆三角形』の構成で書きなさい」ということでした。
共同通信社の「記者ハンドブック」にも、
一般の文章では結論を最後に書くが、ニュース記事はいきなり結論を先に出し、次に経過的に重要なこと、説明的なことを順次書く。この文体を「逆三角形」という。これは読者にまずニュースのポイントを伝えることになるし、文章を簡潔にすることにも役立つ。
と初めの頁に記されるほど、「逆三角形」は大原則です。
(引用終了)
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